認知症の治療法についてです。
特にアルツハイマー病です。
現在日本では
4つの薬剤が承認されています。
さらに
アミロイドβを標的とした
抗体やワクチン療法が
世界中で進んでいます。
しかし
2015年、2016年と
抗体やワクチン療法が
ことごとく失敗に終わりました。
さらに
2019年3月には
もっとも有力視されていた
アデュカヌマブも最終の臨床試験が
中止となりました。
アミロイドβは減っても、
認知機能の改善が
認められないのでしょう。
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近い将来の認知症(アルツハイマー病)治療を真剣に考えた
これらの結果を受けて
アルツハイマー病治療は
大きく3つの方向に向かうと思います。
1 対象者を絞る。
せっかくお金をかけて治験をしてきたので
治療薬はそのままで
対象者を変えてさらに続ける。
(ステージの軽い人や
危険遺伝子のない人だけに絞る)
同じ症状でも
原因が全く違う場合があります。
たとえば
筋萎縮性側索硬化症(ALS)では
2006年に
原因遺伝子が同定されました。
TDP-43 です。
その後
FUSも原因遺伝子として同定されました。
まだまだ
原因遺伝子や
危険遺伝子があると思います。
以前から
ALSの原因遺伝子といわれていた
SOD1は意外と
少ないのではないかといわれています。
このように
原因が全く違うALSというグループに対して
1つの薬剤で対応しても
効果は
違ってきます。
結果的に
統計的な有意差がなくなり
薬剤は承認されません。
アルツハイマー病でも
同じ症状でも
原因が違う可能性は十分にあり得ます。
ということで
さらに
グループ分けをする方向に向かうはずです。
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2 標的を変える。
アミロイドβではなく、
その前駆体のオリゴマーを標的とする。
たとえば
カナダのプロミス
ニューロサイエンス株式会社が発表した
PMN310モノクローナル抗体はこれに当たります。
ただし
アミロイドベータのオリゴマーであっても
アルツハイマー病の原因ではなく
結果として
溜まっているだけかもしれません。
そのため
まったく違う標的分子が必要です。
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3 アプローチを変える
微弱な電気を頭にかける。
iPS細胞移植や遺伝子治療。
さらにここ最近記事にした
慢性炎症を抑える手法は
これに当たります。
実は
私たちのラボで目指しているのも
3つ目にあたります。
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身体の自己治癒力の可能性にかける
特に
身体に備わっている自己治癒力を生かす!
脳の代謝をアップできれば
認知症も治るはずです。
脳内オートファジーを活性するのです。
手作り納豆と同じで
やってみんとわからんやん。
今月
2019年4月に
新しい論文を出しました。
(まだオンライン上には載ってないため
ページが確定次第
リンクします。)
これまでの
トレハロースによる
「脳内オートファジーのアップ」を
さらに
たかめるために、
「運動とトレハロース」を組み合わせたのです。
大学院生の方が
コツコツと3年かけて
研究を進めてくれました。
続く
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みそしるが出ていれば
一押しお願いします。