最終更新日: 2020.09.6

タキシフォリンを含む食べ物は? [イチゴとブドウが認知症の予防?]

ポリフェノールといえば
ブドウやワインが有名です。

今回は
ポリフェノールの一種、
タキシフォリンが
「認知症に効果あり」
という
最新の研究結果の紹介です。

タキシフォリンを
天然・自然から摂るには
どういった食べ物に
含まれているのでしょうか?



タキシフォリンとアミロイドベータの関係

アミロイドベータは
認知症の患者さんの脳内に
異常にたまっている物質です。

アミロイドベータのたまる病気は
他にもあります。
その一つが
アミロイドアンギオパチーです。

アミロイドアンギオパチーは
脳血管の中に
アミロイドβが
溜まってしまう病気
です。

脳内出血の約40%は
このアミロイドアンギオパチーが
関与しています。

アミロイドアンギオパチーの患者さんは
認知症になる確率がとても高いのですが
残念ながら
今のところ
アルツハイマー病と同様に
治療法はありません。

つい先日
2019年の3月に
これまでアルツハイマー病の治療薬として
最も有力視されていた薬が
臨床試験の最終段階で
効果なしと判断され中止されました。

最有力候補アデュカヌマブがダメだった[残念!]

アルツハイマー病、
アミロイドアンギオパチーや
認知症の薬は
今のところ有効なものは
当分でないと思われます。

そのため、
日々の生活から
コツコツと
認知症の予防と改善を
目指さないといけません。

今回
「タキシフォリン」という天然のポリフェノールが
アミロイドβの蓄積を抑えることを
アミロイドアンギオパチーモデルマウスで
確かめられました。

Pleiotropic neuroprotective effects of taxifolin
in cerebral amyloid angiopathy

アミロイドアンギオパチーにおける
タキシフォリンの多機能型神経保護作用

PNAS first published April 29, 2019
https://doi.org/10.1073/pnas.1901659116



タキシフォリンは認知症を改善する

著者らは
脳に異常なたんぱく質
アミロイドβが自然とたまるマウス

使いました。

認知症様の行動がでる前から
(13カ月間)
1日200ミリグラムの
「タキシフォリン」をえさに混ぜて与えました。

タキシフォリンの分子量が
304なので
約0.6Mもの量を与えています。

これは
通常薬物を与えるときの量としては
極端に多く、
通常は
この1000倍から
1,000,000倍は薄くして使います。

副作用・毒性はどうなの?
(後述)

また別の研究チームも
(国立循環器病研究センター
京都大学、
(公財)先端医療振興財団臨床研究情報センター)

タキシフォリンが
認知症を改善するという
報告があります。
Acta Neuropathol. Commun. 2017



タキシフォリンとは?

天然のフラボノイドです。
ジヒドロケルセチンともいいます。

ケルセチンを多く含ませるには日光浴

シベリアカラマツ、ヒマラヤマツ、ヒマラヤスギ、
マイレイチイ等の針葉樹で見られる。
また、
マリアアザミの種子からの
シリビニン抽出物にも見られる。
サクラの木で熟成させた酢にも含まれる。
タキシフォリンやその他のフラボノイドは、
多くの飲み物や製品に含まれる。
特にタキシフォリンは、
果物、野菜、ワイン、茶、
ココア等の植物由来の食物で見られる。

ウィキペディアより引用

上記のように
松、杉に含まれていても
食べる気がしません。

タキシフォリンは
果物
イチゴ,
ブドウ、
クランベリー、
リンゴにも含まれています。

あとは
上述のように
赤ワイン、ココアです。

実際の量を調べたのですが、
わかりませんでした。



イチゴに含まれるタキシフォリンの量は?

イチゴを分析したことろ
タキシフォリンの量は
収穫した季節や
種類によっても
変動します。

同じハウス内で栽培して
11月の採取した一期5種類の
中のタキシフォリンの量は

とよのか 0.01%
ひのみね 0.01%以下
女峰   0.01%以下
はるのか 0.25%
はるよい 0.5%

調べた中で最もタキシフォリンの量の多い
イチゴはるよい 10グラムだとすると
その中に 
タキシフォリンの量は約50㎎です。

参考文献
日本食品化学学会誌、
Vol.5(2),
2el−205(1998)



タキシフォリンはどうして認知症に効くの?

タキシフォリンは
血液脳関門を透過する割合が
低いにもかかわらず、
脳内アミロイドβ産生、
神経炎症、
および組織損傷を抑えていた

ということです。



タキシフォリンは効果をしめすのか?

(メカニズム)

抑えるメカニズムとしては
タキシフォリンが
カテコール型のフラボノイド
であるために
アミロイドβのリジン酸基に
直接結合し
アミロイドβの凝集を抑える
らしいです。

(化学的な結合云々は
私はヨクワカリマセン。)

タキシフォリンは
それだけではなく
アミロイドβが産生される際に必要な
「酵素の量」を減らすことでも
アミロイドβの蓄積を抑えているようです。

まだ
モデルマウスレベルでは
確かめられていませんが、
タキシフォリンと
シロスタゾールを
同時に投与すると
さらに効果が倍増すると言うことなので
その後の研究結果が望まれます。



肝臓は大丈夫?

研究ではタキシフォリンを
約1年間も投与を与えています。

毒性が少ないとはいえ
一日に200ミリグラム
約0.6M という
とんでもない量を
投与しています。

解毒器官である
肝臓・腎臓が心配です。

組織所見の結果はある?



まとめ

タキシフォリン大量投与による
認知症予防効果が報告されました。

分子レベルでは
長寿遺伝子として一時期話題になった
SIRT1経由で
タキシフォリンは
アミロイドベータの産生を抑えています。

どういうメカニズムであれ
スパッと
認知症の進行が止まれば
素晴らしいです。

今後の進展に期待ですね。



今日もありがとうございました。
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