異性化糖液とは
果糖ブドウ糖液糖
ブドウ糖果糖液糖のことです。
炭酸飲料や甘い乳製飲料に入っています。
しかし
「青汁」
腸内環境を整えるための「飲むヨーグルト」など
「健康ドリンク」として
毎日飲んでいる人も多いでしょう。
今回、これらの甘い飲み物と大腸がんのリスクを
日本の国立がん研究センターが調べ、
報告しました。
対象は74,070人です。
異性化糖液入りドリンクがガンのもと?
甘味ドリンクと大腸がんに関する研究は
多くありますが
ほとんどはアメリカやヨーロッパのものです。
今回初めて
日本人74,070人を対象に
甘味ドリンクの消費量と「大腸がん」の発症率を
比較した研究が出ました。
Sugary Drink Consumption and Subsequent Colorectal Cancer Risk:
The Japan Public Health Center-Based Prospective Cohort Study
Cancer Epidemiol Biomarkers Prev
. 2021 Apr;30(4):782-788
その結果
女性の方は甘味ドリンクが多いと
結腸がんになるリスクが有意に高くなります。
詳しく見ていきましょう。
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異性化糖液の調査に参加したヒト
今回の調査では平均年齢が
56.5歳の人たち
74,070人を対象としました。
BMIは平均で23.5
これはおおよそ日本人の平均と
考えていいでしょう。
男の人は1日に286ミリリッター、
女性はその約半分の145ミリリッターの
甘味ドリンクをとっています。
甘味ドリンクとは
缶コーヒー
100%の果物ジュース
乳酸菌飲料
炭酸ジュースなどです。
例えばこれ!
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飲むヨーグルト🥳✨🍀毎朝、しっかりと #鉄分 を
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果糖ブドウ糖液糖や
異性化液糖が入っている飲み物です。
まだ砂糖の方がマシかも?
糖尿病の既往歴があるか
タバコの摂取やお酒の習慣
これらの影響がでないよう
どのグループにも均等に割り振られました。
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異性化糖液入りドリンクが結腸がんを!
15年間ずっと観察した結果
がんを発症する人が
何人か出てきました。
74,070人のうち
15年間で1,648人が大腸がんになりました。
この大腸がんの発症率は
甘いものを飲んでいたか
飲んでないかにかかわらず
違いはありませんでした。
良かった、よかった。ではなく
もう少し詳しくみていくと
新たなことがわかってきました。
ガンの部位を詳しく見ていくと
実は
甘味ドリンクを飲む量が多いほど
危険が高くなっていた部位がありました。
それは結腸がんです。
特に
女性にこの傾向が強く
約36%結腸がんのリスクが高まったのです。
男性はあまり影響していませんでした。
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異性化糖液入りドリンクがなぜがんを?
はっきりした理由はまだわかりません。
理由として「腸内細菌叢」の影響が挙げられています。
腸内細菌は大腸の部位によって
住む菌の種類が異なっています。
甘いものを好み、
「なにか」を代謝することで
結腸が影響を受ける、
または影響をうけやすいことが考えられます。
腸内細菌とガンは密接に関わっています。
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女性が異性化糖液入りドリンクに影響するわけ?
こちらも
はっきりとした理由はわかりません。
(男性との)摂取する食べ物の違い
ホルモンによる影響などが
論文では挙げられていました。
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異性化糖液入りドリンクのまとめ
甘い飲み物は
女性では結腸がんが
約1.36倍に増える
15年間ほぼ毎日
134ミリリッター以上飲むグループです。
134ミリリッターと言うのは
おおよそ軽いコップいっぱい分です。
健康に良いと思って飲んでいる飲み物
青汁、
乳酸飲料などにも
砂糖や果糖がたっぷりと
含まれている飲み物も多くあります。
毎日飲んでいる健康ドリンクの表示を
一度チェックして
果糖ブドウ糖液糖、
砂糖・異性化液糖、
シロップなどが
多く入っている場合には
毎日ではなく2日に1回にするなど
少し量を減らす工夫をしましょう。
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