最終更新日: 2021.07.10

赤ちゃんに果糖ブドウ糖液がダメな3つの理由

ブドウ糖果糖液糖は
「異性化糖」とも呼ばれます。
ジュースなどに特に多く使われています。

グズッているから
赤ちゃんや子供にちょっとぐらい
軽い炭酸飲料なら大丈夫でしょ!

という場合には
3つの理由を確かめてから
あげてください。



異性化液糖の3つの種類

「異性化糖」は
糖質の中で最も甘い
「果糖」がどれくらい含まれているかによって
3つに分けられます。

90%以上 「高果糖液糖」
90%から50% 「果糖ブドウ糖液糖」
半分未満 「ブドウ糖果糖液糖」です。

成分表示には
「異性化液糖」ではなく

「高果糖液糖」
「果糖ブドウ糖液糖」
「ブドウ糖果糖液糖」
として表示されていることが多いです。



「異性化糖」の作り方

3種類の「異性化糖」
「高果糖液糖」
「果糖ブドウ糖液糖」
「ブドウ糖果糖液糖」はいずれも
遺伝子組み換えトウモロコシから作られます。

つまり
「異性化糖」はコーンシロップから作られる、
一応、天然の甘味料です。
天然ですが、
3つの理由から
赤ちゃんや小さい子供にはおすすめしません。



「異性化糖」を赤ちゃんにおすすめしない3つのわけ

●コーンシロップからボツリヌス菌
●味覚が育たない
●摂りすぎてしまい病みつきになる

順番に見ていきます。



異性化糖からボツリヌス菌

「異性化糖」に
ボツリヌス菌が入る可能性があります。

ボツリヌス菌は
実際に蜂蜜や水飴、
コーンシロップなどにも存在しています。

前述のように
異性化液糖の原材料は
トウモロコシです。

つまり
コーンシロップを使っています。

異性化液糖を作る工程で
高温で一定時間以上加熱
(例えば“120℃4分以上”加熱)の工程があれば
ボツリヌス菌も死滅するため
大丈夫です。

しかし
「高果糖液糖」
「果糖ブドウ糖液糖」
「ブドウ糖果糖液糖」が
この加熱を経ているかどうかはわかりません。

「はちみつは赤ちゃんにダメ!」は
よく知られていますね。

大人はすでに免疫系がしっかりしているので
これらの甘味は大丈夫です。

一方、
1歳未満の赤ちゃんでは
まだ腸のバリアが未熟であるため
ボツリヌス菌が体の中に入ってしまい
増殖して、
ボツリヌス毒が全身に回ってしまいます。

その結果
呼吸数が少なくなり、
両親がしっかりと見ていないと
全身に酸素が行き渡らなくなり
最悪の結果となります。

日本全国で
「乳幼児突然死症候群」とされている中には
必ずこの乳幼児ボツリヌス症が含まれているはずです。
このボツリヌス症を防ぐためにも
1歳未満の赤ちゃんは
「異性化糖」を絶対に避けましょう。



異性化糖が子供の味覚を壊す

3歳までの「食生活」が
その子供の一生を左右します。

これは決して大げさなことではありません。
味覚は食べるものの選択幅を
大きく変えてしまいます。

極端な話
甘いものばかり食べていると
肥満になり、
その後
糖尿病や感染症にかかりやすくなったりするため
病気が常につきまとう人生になる可能性があります。

また虫歯も多くなります。
頭の働きも悪く、本来の脳力が発揮できないまま
終わってしまう可能性があります。

子供の頃
特に赤ちゃんの頃の甘いものは
極力母乳程度の甘さでいきましょう。

母乳が赤ちゃんにとっては最もご馳走です。



異性化糖は赤ちゃんの行動を変える

2つ目の理由である「味覚」と
関係してきますが
食べるものの好みが
極端にかたよります。

例えば
あまり味覚が育たないと
離乳食の時に与える
重湯は全く甘くなく、
美味しくないでしょう。

その際にお菓子を与えていると
そちらばっかり好みます

大人でも
炭酸飲料や甘い物はなかなか止めれません。
生まれたての赤ちゃんや子供にとっては
いちど覚えた甘さが
また欲しくなるのは当たり前です。

また甘いものが欲しくなるために
泣き叫んだり
ゴネたりして

お母さんやお父さんを
困らせてしまうことになります。



異性化糖のまとめ

赤ちゃん、
特に1歳までの赤ちゃんには異性化糖は厳禁です。

また離乳食が始まった後の赤ちゃんでも
重湯やお粥、
果物以上に甘いお菓子は避けましょう。

繰り返します。

3歳までの「食生活」が
その子供の一生を左右します

今日もありがとうございました。
みそしるが出ていれば
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