最終更新日: 2019.06.23

シンバイオティクスで認知症を含む神経症状も軽減する可能性.

長寿になっても
健康な人の腸内では
2種類の菌が多いことがわかっています。

ビフィズス菌酪酸菌です。

一方、
神経変性やアレルギーの患者さんでは
腸内環境の多様性が低くなっています。

腸内細菌学会の発表のなかで
関節リウマチの糞便の解析結果がありました。

プロピオン酸と酪酸の濃度が
低くなっていました。

これらは
短鎖脂肪酸と呼ばれる分子です。

短鎖脂肪酸とは
炭素数が6以下のものをいいます。

酢酸とはいわゆるお酢です。
プロピオン酸とは
ブルーチーズの酸っぱさや香りです。
酪酸とはバターの香りの元です。

では
短鎖脂肪酸を与えてあげれば
関節リウマチの症状が軽減するのではないか?

どうでしょうか?



短鎖脂肪酸のリウマチへの効果は?

ネズミで関節リウマチのモデルを作り
短鎖脂肪酸を与えたところ
予想通り
病態が改善する
ことがわかりました。

しかし
すべての短鎖脂肪酸が
効果的だったわけではありません。

今回
試した短鎖脂肪酸は3種類でした。

エサに
酢酸
プロピオン酸
酪酸これらのいずれかを添加しました。

すると
酪酸を含むエサを食べたマウス群では
関節炎が軽減されていました。

また
組織的に見ても
酪酸を含むエサを食べていた群では
浸潤しているリンパ球に
違いが認められました。

特に
濾胞性制御性T細胞へと分化が
促進していることがわかりました。



酪酸は過剰な炎症を抑える

私は
腸の免疫は詳しくないので
ざっくりと
濾胞性制御性T細胞は
「炎症を抑える細胞」と認識しています。

つまり
腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸のうち
特に酪酸が
身体の過剰な免疫を抑制している
ことがわかりました。

関節リウマチの患者さんでは
酪酸濃度が低くなっていることから
酪酸を含む食物を摂取すれば
症状が軽減する可能性があります。

幸い
私たちの大腸で酪酸を作ることができます。
もちろん
腸内細菌と協調してです。

酪酸のもととなる食物を摂取すれば
症状の軽減が期待できます。
具体的には「食物繊維」です。



食物繊維をたくさん摂って慢性炎症を抑えよう

神経難病もアレルギーと同様に
炎症が起こっています。

慢性炎症です。

認知症は慢性炎症が原因

慢性炎症を抑える食べ物10品

今回は
関節リウマチでしたが
神経難病でも
通用すると思います。

腸内細菌に多様性を持たせるために
シンバイオティクスが有効です。

シンバイオティクスとは
菌自体を摂取する
(プロバイオティクス)と
同時に
菌のエサ
(プレバイオティクス)も摂取することです。

シンバイオティクスって言葉を
知らなかったのですが、
腸内細菌学会に行って
勉強しました。

(^_^)



まとめとして

簡単に言うと
菌と菌のエサをせっせと食べる
腸内環境に多様性が生まれます。
すると
過剰な炎症を抑えることができますよ。

ということです。

今日もありがとうございました。
みそしるが出ていれば
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