成田空港で働く
男性がはしかに感染していました。
はしかは飛沫感染で広がり、
感染力が強いです。
インフルエンザウイルスの10倍。
しかも
まれに
脳へウイルスが移行します。
毎年
病理実習で
使う標本の一つに
「はしかにかかった女の子」の標本があります。
見ていて
涙が出そうになります。
ほとんどみんな
ワクチンをうけているのですが、
ある若い世代は
一回のワクチン接種のため、
大人になってはしかにかかる可能性があります。
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予防接種が1回の世代ははしかにかかりやすい
成田空港で働いた20代の男性が「はしか」に
かかっていたことがわかりました。
子供の時にワクチンを打っているので
大丈夫?
いえいえ。
大人でも感染します。
特に
1972年10月1日から
1990年4月1日生まれの人は
定期接種としては
1回しかはしかの予防接種をしていません。
そのため、
大人になると免疫(抗体)を十分持っておらず
はしかにかかる可能性があります。
実際に
感染した年齢をみると
10代、20代、30代が多く
大人でもかかります。
大阪市からの引用
また
2018年には
海外から
約3000万人の人が
日本を訪れています。
さらに2018年に
海外へ行った日本人は
約2000万人です。
これらの人たちが
麻しんウイルスを持ち込む可能性は十分あります。
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はしかの初期の症状はなに?
はしかは、
「麻しんウイルス」が原因です。
麻しんウイルスは
インフルエンザウイルスの
約10倍の感染力があり、
免疫を持たない人は
ほぼ100%感染します。
通常
麻しんウィルスは
1週間から2週間の潜伏期間があり、
その後
38度程度の熱が出て
風邪用の症状が数日続きます。
この時、
口の粘膜のところに
白い発疹が認められます。
コプリック斑(Koplik斑)と呼ばれます。
これが出始めた後、
最後に
39度程度の高熱とともに
体中に赤い発疹が出始めます。
これで収まれば良いのですが
数万人に1人
とても恐ろしい症状が起こる人がいます。
5年から8年経って
脳障害が起こってきます。
痙攣や呼吸が困難になり
その後
寝たきりとなります。
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日本の患者数
日本での麻疹の患者数は
全国で
2012年には283人
2013年には229人
2014年には462人
2015年には35人
2016年には165人
2017年には189人
2018年には167人でした。
国立感染症研究所データより作成
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ワクチンの値段は?
赤ちゃん、
子供のころに
はしか・麻しんウイルスのワクチンは
無料です。
大人だと
ワクチンの値段は
5000円から
10,000円程度します。
市によっては
補助制度があったり
予約が必要な場合もあります。
お住まいの市にお問い合わせください。
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今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。