最終更新日: 2019.04.30

はしかは子供だけじゃない. 大人でも [ある世代] はかかりやすい.

成田空港で働く
男性がはしかに感染していました。

はしかは飛沫感染で広がり、
感染力が強いです。
インフルエンザウイルスの10倍

しかも
まれに
脳へウイルスが移行します。

毎年
病理実習で
使う標本の一つに
「はしかにかかった女の子」の標本があります。
見ていて
涙が出そうになります。

ほとんどみんな
ワクチンをうけているのですが、
ある若い世代は
一回のワクチン接種のため、
大人になってはしかにかかる可能性があります。



予防接種が1回の世代ははしかにかかりやすい

成田空港で働いた20代の男性が「はしか」に
かかっていたことがわかりました。

子供の時にワクチンを打っているので
大丈夫?

いえいえ。

大人でも感染します。

特に
1972年10月1日から
1990年4月1日生まれの人

定期接種としては
1回しかはしかの予防接種をしていません。

そのため、
大人になると免疫(抗体)を十分持っておらず
はしかにかかる可能性があります。

実際に
感染した年齢をみると
10代、20代、30代が多く
大人でもかかります。

大阪市からの引用

また
2018年には
海外から
約3000万人の人が
日本を訪れています。

さらに2018年に
海外へ行った日本人は
約2000万人です。

これらの人たちが
麻しんウイルスを持ち込む可能性は十分あります。



はしかの初期の症状はなに?

はしかは、
「麻しんウイルス」が原因
です。

麻しんウイルスは
インフルエンザウイルスの
約10倍の感染力があり、
免疫を持たない人は
ほぼ100%感染します。

通常
麻しんウィルスは
1週間から2週間の潜伏期間があり、
その後
38度程度の熱が出て
風邪用の症状が数日続きます。

この時、
口の粘膜のところに
白い発疹が認められます。
コプリック斑(Koplik斑)と呼ばれます。

これが出始めた後、
最後に
39度程度の高熱とともに
体中に赤い発疹が出始めます。

これで収まれば良いのですが
数万人に1人
とても恐ろしい症状が起こる人がいます。

5年から8年経って
脳障害が起こってきます。

痙攣や呼吸が困難になり
その後
寝たきりとなります。



日本の患者数

日本での麻疹の患者数は
全国で
2012年には283人
2013年には229人
2014年には462人
2015年には35人
2016年には165人
2017年には189人
2018年には167人でした。

国立感染症研究所データより作成



ワクチンの値段は?

赤ちゃん、
子供のころに
はしか・麻しんウイルスのワクチンは
無料です。

大人だと
ワクチンの値段は
5000円から
10,000円程度
します。

市によっては
補助制度があったり
予約が必要な場合もあります。
お住まいの市にお問い合わせください。



今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

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