最終更新日: 2020.09.6

がんを引き起こす原因はわかっている. [慢性炎症はのっていないけど…]

ガンや神経変性の病気を
確実に引き起こす原因はわかっています。

例えば
肺がんでは
喫煙や受動喫煙は
確実に
肺がんのリスクを上げます。

じつは
表にはありませんが、
「慢性炎症」も
確実に病態を悪化させ

病気を引き起こす素地を作っています。



ガンの原因が表になっていて見やすい

国立がん研究センターが
いろいろなガンについて
リスクとなるものを表にしています。

肝臓がんは
喫煙飲酒
そして
感染症が原因となっています。

これを見ていて
気付いたのですが
タバコやお酒
または
血糖値の上昇は
確かにいろんな病気で共通していると思います。

また
肝臓ウイルス
特に
へパタイタスCウイルス(HCV)や
へパタイタスBウイルス(HBV)
また
ピロリ菌や
パピローマウイルスなども
いろいろなガンを引き起こします。

ウイルスによる
炎症が続くと
臓器は
ガンを引き起こしやすいと
いうことを証明しています。



炎症の2つのタイプとは?

炎症には
大きく2種類あります。
急性炎症
慢性炎症です。

上述した
ウイルスによる炎症は
急性炎症です。

「歯が痛い」
「口内炎が悪化して痛い」
というのも
急性の炎症です。

一方、
慢性炎症は
あまり痛みは感じない代わりに
ジワジワと
病態を悪化させます。

先ほどの
表の中で挙げられているのは
ほぼ確実な
原因やリスクファクターですが、
慢性的に起こっている炎症などは
表にはありません。

しかし
慢性炎症も
確実にガンだけでなく
神経変性のリスクファクター
ともなります。



慢性炎症の原因は不明だが・・・

慢性炎症を起こす
原因はまだ
はっきりとわかっていません。

しかし
私は
腸管のゆるみ
原因だと思っています。

腸から異物が
定期的に体の中に入ってくると
炎症を惹起しやすくなり、
それが引き金となって
神経系やがんなどの病気を引き起こす
きっかけとなっていると思っています。

また
慢性炎症があると
神経系やガンでも
病態をドンドンと
増悪させる
可能性があります。



まとめとして

慢性的に起こっている炎症は
急性の炎症ほど
はっきりとは目に見えないために
これまであまり
注目されていませんでした。

しかし
慢性炎症は
じわじわと病態を悪化させると
同時に
病気の発症にも必ず関わっています。

現在
病気モデルマウスで調べていて
「腸のゆるみ」
が慢性炎症を
引き起こしているのではと推測して
研究を進めています。

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