トレハロースのガンや神経難病への影響 [糖の多様性を生かす].

今日から
2日で終わる実験です。

ガン細胞に
いくつかの糖質をふりかけて
細胞の形態変化を見ています。

麦芽糖
トレハロース
砂糖
グルコース
果糖です。

すべて
天然に存在する糖ですが、
味も役割もすべて違います。

この中で
1つだけ
細胞の増殖を抑える糖質
があります。

トレハロースです。

トレハロースは
神経細胞の代謝にも影響を及ぼします。
これを利用して治療にいかそうという
論文がポコポコと出ています。



糖質の種類によって細胞への効果が全然違う

今回
実験で見てみたいのは
トレハロースを細胞内へ引き込む
「入り口タンパク質」が
変化するかどうか
を見ることです。

おそらく
トレハロースがあると
細胞内へ積極的に引き込むように
「入り口タンパク質」が
変化し始めると予想しています。

また
トレハロースがないと
このような変化は起きづらいのでは
と予想しています。

細胞は状況に応じて
刻一刻と変化していきます。

特に
ガン細胞は
少しでも栄養を取り込もうと
凄い勢いで代謝系を変化させています。

状況に応じて
代謝を変化させるので
正常な細胞が
エネルギーを必要としているのに
がん細胞が
ドンドンとエネルギーを奪ってしまいます

結局
正常な細胞はエネルギーが届かず
衰えていきます。



トレハロースが神経や脳にも影響する

以前から
トレハロースを与えた時だけ
細胞内の代謝(オートファジー)が
変化することがわかっています。

ここ最近
トレハロースを使った
治療の論文が立て続けに出ています。

今日見た論文では
パーキンソン病や
レヴィー小体型認知症
多系統萎縮症の原因である
毒性物質 (シヌクレイン)に
対する効果を示していました。

Extracellular aggregated alpha synuclein primarily triggers
lysosomal dysfunction in neural cells prevented by trehalose
Scientific Reports 9: 544 (2019)

具体的には
シヌクレインが
細胞外に分泌されて
だんだんと細胞間を伝播していくのですが

トレハロースが伝播を抑えると言う論文でした。

ここで
最初の話題に戻って

トレハロースがあると
細胞の代謝が変化することで
シヌクレインの伝播(取り込み)が
抑制されるのではないかと予想しています。



糖質の多様性が開く将来の治療法

「糖質」は最近
ダイエットの敵。
になってしまいました。

しかし
今の世の中
綺麗な糖質に
偏り過ぎています。

つまり
精製された糖質です。

今は
精製された糖質をとりすぎているので
普通に食べていると
普通に生活習慣病になってしまう。

上手に
複数の天然の糖質を
つかうことで
無理なく
病気の原因を減らすことができます。

精製された糖質や製品を控え
精製前の成分や製品を取り入れましょう。

白米ではなく玄米
小麦粉ではなく全粒粉
砂糖ではなく天然のキビ砂糖、メープルなど

2019年4月
« 3月   5月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
「こころと脳のはなし」 「甘いけど体に良いものはある?」 「発酵食ってどうして身体にいいの?」 など 随時お話ししています。 お仕事の依頼などはお気軽に コンタクトから!
PAGE TOP