最終更新日: 2019.04.24

糖質制限と寄生虫ダイエットを併用すればスッキリ痩せる?

20世紀最高のソプラノ歌手といわれていた
アメリカの
マリア・カラスさんは
糖質制限
ダイエットに加えて
サナダムシを使ったと
うわさされています。

4年の間に
100キロから50キロへの
減量に成功しています。

ダイエット前
1951年の写真

ダイエット後
1954年の写真



実際にサナダムシをダイエットに?

基本的に
ダイエットするには
2つの方法しかありません。

入れる量を減らす

出す量を増やす

有名な糖質制限ダイエットは
入れる量を減らすダイエットです。
では
寄生虫ダイエットはどうでしょう?

マリア・カラスさん本人は
鶏肉サラダだけで
ダイエットを行ったといっていますが
真偽はわかりません

両方
つまり
糖質制限をおこないつつ
寄生虫ダイエットを
行っていたのかもしれません。

以前から
寄生虫が
身体に対して
いろいろな影響を及ぼすことは
知られていました。

特に
アレルギーを緩和することは
有名ですが、
メカニズムは良くわかっていません。

一方、
寄生虫による
ダイエットに関しては
今回群馬大学から論文が発表されました。

寄生虫でダイエットができるメカニズム

Infect Immun.
2019
pii: IAI.00042-19.
doi: 10.1128/IAI.00042-19.
Suppression of obesity by an intestinal helminth
through interactions with intestinal microbiota.

寄生虫によるダイエットは
出す量を増やします



新発見はなに?

新たな発見として
寄生虫がいると
エネルギー効率を
司っている
UCP1という分子を
活性化させ、
発熱量がアップ
する。

すると
代謝がアップする。

体重が落ちる
というストーリーです。

食べる量は変化していません。
代謝つまり熱量がアップしたため
体重が落ちたわけです。

ポリギラスという寄生虫をマウスに
寄生させて
実験を行っています。

特に
ポリギラスは
脂肪細胞の中でも
熱産生をつかどっている
褐色脂肪細胞
(ブラウンアディポサイト)
の中の細胞小器官ミトコンドリアで
UCP1が活性化するようです。

褐色脂肪細胞は表紙の画像です。

どうして
寄生虫は
脂肪細胞に寄生してしないのに
褐色脂肪細胞のUCP1が
変化するのでしょうか?

なにか液性物質が関与していそうです。

追記

ノルエピネフリン
(ノルアドレナリン)
でした。
交感神経から
分泌されて 
「戦う」状況にそなえる液性分子です。

パーキンソン病とノルアドレナリンの関係



寄生虫以外で同じ効果を示す食べ物はある?

昨年
コハク酸
代謝をアップするという
論文が出ました。

メカニズムは今回と同じで
褐色脂肪細胞
(ブラウンアディポサイト)
の中の細胞小器官の
UCP1が活性化するようです。



寄生虫サプリ発売?

寄生虫サプリ買いますか?
かなり勇気がいります。

論文の著者は
ゆくゆくは
寄生虫が作り出している
物質のなかで
UCP1に作用しているメカニズムを解明して
それを利用する計画とのことです。

寄生虫由来の物質サプリ」ということですね。

ダイエット効果
プラス
花粉症も軽減されるかもしれません。

あなたは寄生虫サプリがあれば
のみますか?
かいますか?

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