最終更新日: 2019.04.8

認知症治療薬は当分出ない? [治験失敗の意味するところ]

ショックなお知らせがあります。

もっとも有力視されていた
認知症治療薬aducanumabが
臨床試験中止となりました。

驚きました。
と同時に
ショックです。

この意味するところは
とてつもなく大きいです。
(悪い意味で)



アデュカヌマブ臨床試験第三相中止の報告

バイオジェン
および
エイサーイが
2019年3月21日7:00 AMに
アルツハイマー病における
アデュカヌマブの
第3相試験
(ENGAGEおよび
EMERGE)を
中止すると発表しました。

データをモニタリングしていた
個別機関が(委員会)が、
投与していたaducanumabでは
「主要評価項目を
達成する可能性は低い」と判断し、
試験を中止する決定を下したそうです。

バイオジェンサイト



これまでの臨床試験の経過

バイオジェン
および
エーザイは
半年前、
2018年には
第三相試験の途中経過を
良好だと発表していました。

日本を含む世界中で
アルツハイマー病患者
約2700人を対象として
治験を行っていました。

より
具体的には
アデュカヌマブ投与量
3、6、10mg/kgで
最長24カ月
および
最長36カ月のデータでした。

結果として
24カ月、
36カ月両方とも
長期継続投与において、
アミロイド斑の減少
認知症進行度の抑制に関して
効果があることが示唆されました。

その時の発表では
アデュカヌマブは
期待できるものでしたが、
こんな結果になるとは
ショックです。



アデュカヌマブの失敗が意味するところ

有力視されていた
アデュカヌマブの失敗は
単に
臨床試験の1つが
失敗に終わっただけではありません

アルツハイマー病の治療の方向が
根本的に間違っていることを示唆しています。

現在
世界中で進められている
アミロイドβに対するワクチン療法自体が
いくつもありますが
これらも
根本的にアルツハイマー病の治療としての
ターゲットがずれている可能性があります。

アデュカヌマブのワクチン療法自体も
約20年かかって
ようやく第三相試験まできました。

それが
根本から崩れてしまったわけですから
追随している
他のアミロイドベータに対する
抗体医薬も
今後
かなり苦戦を強いられることが
予想されます。



さらに・・・

さらに悪いことに
その後
候補となる治療薬が
いまだに見つかっていません。

認知症患者は
毎年どんどんと増えていきます。
日本では現在でも500万人
10年後には
1000万人を突破すると言われています。

その治療の進むべき方向性自体が
わかっていないと言うことです。

このままでは
少なくとも
10年間は
効果的な認知症治療薬は
でないかもしれません。



どう対処したらいいのか?

では
どう対処したらいいのか?

薬には頼らず、
日常生活から
予防、改善を目指す必要があります。

治癒力や免疫力を高めるためにも
「腸」を意識することで
身体を温めます。

日常の食生活からは
発酵食品と天然の糖質です。

あとは
身体をできるだけ
自分なりに動かし
代謝を良くすることだと思います。

結果的に
認知症の予防につながるはずです。

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