ショックなお知らせがあります。
もっとも有力視されていた
認知症治療薬aducanumabが
臨床試験中止となりました。
驚きました。
と同時に
ショックです。
この意味するところは
とてつもなく大きいです。
(悪い意味で)
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アデュカヌマブ臨床試験第三相中止の報告
バイオジェン
および
エイサーイが
2019年3月21日7:00 AMに
アルツハイマー病における
アデュカヌマブの
第3相試験
(ENGAGEおよび
EMERGE)を
中止すると発表しました。
データをモニタリングしていた
個別機関が(委員会)が、
投与していたaducanumabでは
「主要評価項目を
達成する可能性は低い」と判断し、
試験を中止する決定を下したそうです。
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これまでの臨床試験の経過
バイオジェン
および
エーザイは
半年前、
2018年には
第三相試験の途中経過を
良好だと発表していました。
日本を含む世界中で
アルツハイマー病患者
約2700人を対象として
治験を行っていました。
より
具体的には
アデュカヌマブ投与量
3、6、10mg/kgで
最長24カ月
および
最長36カ月のデータでした。
結果として
24カ月、
36カ月両方とも
長期継続投与において、
アミロイド斑の減少と
認知症進行度の抑制に関して
効果があることが示唆されました。
その時の発表では
アデュカヌマブは
期待できるものでしたが、
こんな結果になるとは
ショックです。
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アデュカヌマブの失敗が意味するところ
有力視されていた
アデュカヌマブの失敗は
単に
臨床試験の1つが
失敗に終わっただけではありません。
アルツハイマー病の治療の方向が
根本的に間違っていることを示唆しています。
現在
世界中で進められている
アミロイドβに対するワクチン療法自体が
いくつもありますが
これらも
根本的にアルツハイマー病の治療としての
ターゲットがずれている可能性があります。
アデュカヌマブのワクチン療法自体も
約20年かかって
ようやく第三相試験まできました。
それが
根本から崩れてしまったわけですから
追随している
他のアミロイドベータに対する
抗体医薬も
今後
かなり苦戦を強いられることが
予想されます。
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さらに・・・
さらに悪いことに
その後
候補となる治療薬が
いまだに見つかっていません。
認知症患者は
毎年どんどんと増えていきます。
日本では現在でも500万人
10年後には
1000万人を突破すると言われています。
その治療の進むべき方向性自体が
わかっていないと言うことです。
このままでは
少なくとも
10年間は
効果的な認知症治療薬は
でないかもしれません。
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どう対処したらいいのか?
では
どう対処したらいいのか?
薬には頼らず、
日常生活から
予防、改善を目指す必要があります。
治癒力や免疫力を高めるためにも
「腸」を意識することで
身体を温めます。
日常の食生活からは
発酵食品と天然の糖質です。
あとは
身体をできるだけ
自分なりに動かし
代謝を良くすることだと思います。
結果的に
認知症の予防につながるはずです。