パーキンソン病と
レビー小体型認知症の患者さんは
類似点が非常に多いです。
同じ病態が
どちらにも
起こっているのですが、
起こっている
「脳の部位」が異なっています。
そのために
症状として
パーキンソン病の方が
「震戦」などが先行するのに対して
レビー小体型認知症の患者さんは
「幻覚」のような視覚系の
異常が先行することが多いです。
でも
どちらの病態も
自律神経障害を伴います。
共通の原因は
そう、
というタンパク質の異常蓄積です。
このあたりを
医学部の学生さんの
テストに出すことがあるのですが、
正直
タンパク質の名前は
忘れても
いいと思っています。
大切なのは
このタンパク質が
存在する場所と症状との関係です。
前々回の
画像のように
健常者・患者さんともに
このたんぱく質は
茶色く染まっている
ところに局在してます。
かなり脳内で
広範囲に存在します。
この場所を
さらに拡大すると
神経細胞のまわりに
茶色く点々とあるのが
このたんぱく質です。
実は
シナプスという
ところに
このたんぱく質はあるのです。
神経細胞と
神経細胞の接点です。
この図では
平面で書いていますが、
本当は
立体・3次元で
いろいろな神経細胞同士が
接続して
機能を担っています。
一つの神経細胞は
およそ
1000個の接点を
もっていると言われています。
そして
ある神経細胞の集団は
内臓にまで伸びており、
内臓の細胞を
シナプスを通して
神経が調節しています。
腸も
もちろん
おなじように
神経で調節されます。
しかし
レビー小体型認知症・
パーキンソン病の患者さんでは
シナプスに
アルファーシヌクレインが
「異常に蓄積」している
もしくは
タンパク質分解酵素に
溶けにくい
「異常な形に変形」しているために
このタンパク質の機能が
発揮できず
腸が
うまく働かなくなってくるのです。
では
どうして
タンパク質が
「異常蓄積」・「変性」
してくるのでしょうか?
(つづく)
(今日の記事はここまでです。)
みんなで一緒に赤ちゃんのような
柔軟な頭・体を取り戻しましょう。
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