パーキンソン病・
レビー小体型認知症の患者さん
もしくは
家族の方にとっては
原因・病態はいいから、
「症状が改善してほしい!」
この一言に尽きると思います。
特に
パーキンソン病では
「ドーパミン」という
神経伝達物質が
少なくなることは
多くの方がご存知だと思います。
そこで
症状を軽減する
現在の治療方法は
「レボドパ (levodopa)
L-dopa」の服用です。
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ドーパミンを増やすレポドパ
レボドパは
体内で
レボドパ脱炭酸酵素により
ドーパミンとなり
症状が軽減するわけです。
しかし
問題は
「根本的な治療をしている
わけではない」
ということです。
つまり
対処療法なので
副作用が出始める
と同時に
症状はだんだんと進行します。
(個人差があります)
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レポドパの副作用
レボドパを服用してから
5年後には約30%の方、
7年後には約50%の方に
ウェアリング・オフ
(Wearing off)が
出現するとされています。
ウェアリングオフとは
レボドパを服用しても
症状が軽減しなくなることです。
具体的には
すくみ足
手足の震え
便秘などの自律神経症状
が改善しなくなってくるのです。
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レポドパが効かないと
では
「レボドパの量を増やしましょう!」
となります。
すると
今度は
レボドパが効き過ぎ
ジスキネジア
(dyskinesia)が
現れる可能性が高まります。
ジスキネジアとは
意志とは無関係に(不随意に)
体がうごいてしまう現象です。
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レポドパを多くしない
パーキンソン病の進行とともに
「ウェアリング・オフ」
「ジスキネジア」
の繰り返しとなり
徐々にその頻度が増えてきます。
そのために
パーキンソン病の
症状が現れたら
できるだけ少しずつ
レポドパを使っていきます。
レボドパを多く使用すると
この「ウェアリング・オフ」
「ジスキネジア」
の繰り返し時期が
早くなってしまうからです。
作用の少し違う薬を
混合して服用し
「ウェアリング・オフ」
「ジスキネジア」
を起こさないように
治療を進めることも1つです。
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3つの治療法
「もっと現状より
いい方法はないの?」
あります。
3つご紹介します。
ムクナ豆のエルドーパ
ムクナ豆とは
古来より日本にある豆で
なんと豆重量の1-5%程度も
エルドーパが含まれています。
エルドーパが体内に入ると
酵素の働きでドーパミンとなって
症状を緩和するわけです。
実際に、
パーキンソン病モデル
(サル、ラット)などで
症状を緩和することが
確かめられています。
1つご紹介します。
イギリスからの報告です。
Mucuna pruriens in Parkinson’s disease:
a double blind clinical and pharmacological study
J Neurol Neurosurg Psychiatry.
2004 Dec;75(12):1672-7.
この研究の中で
ムクナ豆は「ジスキネジア」を
おこしにくいとされています。
また別の2つの治療方針を
紹介します。
以下リンクです。
脳深部刺激(動画あり)
お腹に入れ込む治療法
ムクナ豆の欠点
ムクナ豆に
どの程度のエルドーパが
入っているのかが
わからないことです。
産地、季節によって
エルドーパの量がかわるため、
いちいち量を測定しないといけません。
薬剤のレボドパと
ムクナ豆の併用も可能ですが
この場合にも
やはり、
どの程度のドーパミンになるのかが
予想できません。
その点
「ムクナ豆のパウダー」で
かつ
「エルドーパの量がわかっていれば」
比較的使いやすいです。
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ムクナ豆の効能のまとめ
「ムクナ豆パウダー」を
少しづつ摂りながら
「薬剤レボドパ」の量を抑える。
このように
ドーパミンの源を
2つから供給することで
薬剤による症状の進行を
抑えることができます。
(今日の記事はここまでです。)
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