希少糖とは
名前の通り
自然界にごくわずかしかない糖のことです。
りんごに含まれるソルビトールや
キノコに含まれるマンニトールなども
希少糖です。
キシリトール入りガムのラベルに
「食べ過ぎるとお腹が緩くなることがあります」と
かかれています。
希少糖が体に悪いから?
希少糖が合成だから下痢?
希少糖の1つ「ソルビトール」
は天然にも存在します。
リンゴ、イチゴなどの
果実に含まれています。
リンゴの蜜の部分は
ソルビトールでできています。
そのため、
「ソルビトールは安全」といわれています。
しかし
食品に添加されている
ソルビトールは合成です。
天然のソルビトールとは違います。
ただ、合成のソルビトールだから
下痢を起こすのではありません。
天然のソルビトールでも
下痢を起こす人はいます。
食べすぎて下痢
調べたら、ソルビトール入ってるじゃないかーーー( ;∀;) pic.twitter.com/3soA4rdNY4— サン (@hyperk1ds) June 29, 2019
キノコには
マンニトールが含まれています。
マンニトールも天然の糖質ですが
製品に含まれるマンニトールは
合成です。
しかしこちらも合成だから
下痢を起こすわけではありません。
食べ過ぎると
下痢を起こすことがあります。
どうして下痢を起こすのでしょうか?
・
・
・
希少糖で下痢になる原因
希少糖はショ糖のように
さっと体に吸収されるわけではありません。
むしろ
希少糖は吸収されにくい
もしくは
全く吸収されません。
腸まで直接届きます。
だから血糖値を上げないという利点があります。
希少糖の中でも
特に糖アルコールと言われるグループは
水となじみやすいため
腸が水でチャプチャプ状態になってしまいます。
通常
便は大腸に行くほど
水分が抜けてくるのですが
糖アルコールが腸の中にあると
便から水分が抜けないために
柔らかい便になってしまいます。
・
・
・
希少糖で下痢にならない人
一方、
希少糖を食べても
便が柔らかくならない人もたくさんいます。
柔らかくなる人との違いは何でしょうか?
その謎の答えは
「腸内細菌」でした。
下痢にならない人には
腸に希少糖を分解する細菌が多くいるのです。
一方
希少糖で下痢になる人には
その細菌たちが住んでいない
もしくは
少ないために希少糖が分解できず
水でチャプチャプ状態になるのです。
・
・
・
希少糖を分解できる菌達
ネズミでもこのことが確認されました。
希少糖のうちの
糖アルコールによって下痢をしないマウスでは
Enterobacteriales目または
Clostridiales目の細菌が多くいました。
また糖アルコールを摂ると
腸内でこの細菌たちが増えることもわかりました。
これらの腸内細菌たちが
希少糖を分解していたのです。
分解して
身体に有益な
酢酸、酪酸などの短鎖脂肪酸を作り出していたのです。
希少糖が分解されれば
腸への影響はなくなるということです。
・
・
・
希少糖で下痢のまとめ
希少糖を食べ過ぎると
お腹が痛くなり
下痢になることがあります。
しかしならない人もいます。
その人たちの腸には
希少糖を分解できる細菌がすんでいるからです。
今日もありがとうございました。
みそしるが出ていれば
一押しお願いします。