最終更新日: 2021.06.10

アデュカヌマブの価格は?

アデュカヌマブが
アメリカのFDAによって承認されました。

FDAとは
日本でいう厚生労働省みたいなところです。

アデュカヌマブ抗体医薬は
アルツハイマー病の進行をストップ
もしくは
ゆっくりさせるための
はじめての薬となったわけです。
しかし
行く先はまだまだ不透明です。

なにが不透明なのでしょう?
また
治療を受ける際にかかる費用は
いくらぐらいでしょうか?



アデュカヌマブ承認の経緯

以前から
この抗体医薬は最も効果が高く
期待されていました。

しかし
大規模な臨床試験がおもわしくなく
2019年の秋に途中で中断とい言う
残念な結果に終わっていました。

最終の臨床試験
(日本を含め2700人参加者)からは
「認知機能低下を抑えること」ができなかったのです。

しかし
開発を進めていた
バイオジェンとエーザイが
診療試験の「あるグループ」に対しては
効果があったと主張し、再度申請をしており
今回承認ということになりました。

「あるグループ」とは
「早期の認知症患者さん」です。



アデュカヌマブの効果

アデュカヌマブは「老人斑」を減らすことができます。
「老人斑」とは「脳のゴミ」とも言われてますし
「脳にたまるシミ」ともいわれています。

現在
「老人斑」が認知機能の低下を
起こしていると考えられています。

そのため
老人斑がへったら
認知機能の低下が抑えられるはずだという仮説です。

では
「アデュカヌマブは認知機能の低下を遅らせているのか」
この点が不透明なのです。



アデュカヌマブ承認は賛成

臨床試験の証拠があやふやなため
FDAは承認を渋っていました。

しかし
実際に患者さんの中には
この抗体薬を使うことで
頭がすっきりしたと言う人もおり
効果のある人もいたようです。

私個人的には
「アデュカヌマブの承認」には賛成です。

なぜなら
心理的にも
まったく治療方法がない現状だと
「アルツハイマー病」だと診断されれば
希望もなくなってしまいます。

すこしでも打つ手があれば
希望も湧いてきます。
「希望」は免疫系にも大きく関わり
病態の進行を遅らせる可能性もあるのです。
逆に
「絶望」だと免疫系もダウンし
病態がより悪化する可能性は大いにあります。

とくに「条件付きで承認」が良かったです。



アデュカヌマブの価格は?

アデュカヌマブを開発した
バイオジェンのCEOは
「1年間で56000ドル」が妥当だろうと発言しました。


おおよそ560万円です。
一年間でこの価格を
単純に3割負担だとすると
「170万円」です。



アデュカヌマブの2つの問題点と今後

日本でもアメリカFDAの動きを
追随すると思われますが
2つの問題があります。


Point

1 価格が高い
2 効果があやふや

価格が高いのに
効果はないだと
使う方は納得がいきません。

そのため、
エーザイとバイオジェンも
今回の承認を取り消されないように
対象とする患者さんは
かなり限定するはずです。

早期認知症の方で
純粋なアルツハイマー病の方と
ケースを絞って処方するはずです。

アルツハイマー病もしくは
その前段階の早期認知症の方は
全国で10,00万人近くいるため
この抗体医薬を処方してほしい人は山ほどいるでしょう。
しかし
処方してもらえる患者さんは
ごくごく一部だということです。



アデュカヌマブのまとめ

アルツハイマー病の治療薬に関して
相次いで失敗している抗体医薬です。
アデュカヌマブを「条件付きで承認」したFDAの決断は
とても良いと思いました。

しかし
実際にアデュカヌマブの抗体医薬を処方される方は
ごくごくわずかです。

今後、数年間の治療結果を見た上で
「処方する患者さんを広げる」か
もしくは
「薬剤自体が中止される」
かのどちらかだと思います。

いずれにせよ
全く進行をストップする薬がないという現状を
一歩、改善するためにも
「条件付きで承認」で
良かったとおもいます。

今日もありがとうございました。
みそしるが出ていれば
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