最終更新日: 2019.12.11

アデュカヌマブの2つの問題点. [これまでの不可能を一新した技術とは?]

2019年には
スイスのロシュや
ノバルティスでも
アルツハイマー病に対する
治験が中止されています。

バイオジェンとエーザイの
アデュカヌマブも
2019年3月
最終段階の治験で
「成功する可能性が低い」と判断され
開発が止まっていました。

しかし
なんと
2019年11月に
新たにデータを解析し直したところ
「アデュカヌマブの有効性が認められた」
ため
バイオジェンとエーザイは
再度アルツハイマー病の薬として
申請のための手続きをとったとのことです。



アデュカヌマブへの期待と2つの問題点

体重1キログラムに対して
10ミリグラムもの
「大量にアデュカヌマブ薬を投与した
患者のグループで
認知機能の進行を抑えることができた」と
言うことです。

しかし
これほど大量に与えなければ
抑えられないと言うのも
あまり特異性が感じません。

まだまだ
抗体医薬の改良が求められます。

そもそも
ほんまに効いてんの?

大量に薬を投与することによって
副作用の可能性も高まります

また
高容量で投与する分
薬のお金も高くなります。



価格はいくら?アルツハイマー病治療薬

例えば
体重60キログラムの患者さんでは
一回に600ミリグラムも
投与する計算になります。

これを毎月
投与するだけで
年間1千万円以上
なってしまいます。

個人の負担はもちろんですが、
国の医療費も
ますます膨れ上がるばかりです。

高齢者の負担を
2割に上げたとしても
医療費が国家予算(100兆円)の
半分近くになる可能性もあります。

かといって
認知症の症状を抑える特効薬がないため
現在はこの抗体医薬の可能性に
頼らざるを得ない状況です。



くすりの解決策の芽が出始めています

今回使われている
アデュカヌマブは抗体医薬です。

抗体は比較的大きさが
大きいため
効果も大きく、
特異的です。

そのため、
製薬会社はじめ
多くの会社が
今、治療薬として
抗体医薬を開発しています。

一方
これまでの薬は
分子として小さい
ために
比較的作りやすく
価格は安かったのですが、
「特異性がひくい」という欠点があります。

つまり
「抗体医薬」と
「これまでの薬」には
いい点と
悪い点がどちらにもあります。

抗体医薬では
効果は大きいが
コストがかかる。

分子医薬では
コストは安いが
効果が限られる。

では

その中間の
両方の長所をとった薬はできないのでしょうか?

そうです。
これまではできませんでした

しかし
今年2019年に
画期的な技術が開発されています。

抗体よりも小さく
これまでのくすりよりもおおきい
「ペプチド」と呼ばれる
分子でつくる薬です。
「ペプチド医薬」と呼ばれます。

これテストに出ますよ!

アホか!



これまで
「ペプチド医薬」は
10アミノ酸をつなげるだけでも
数万円かかっていました。

わたしも研究に
ペプチドをよく使うのですが、
とにかく高いのです!

泣き泣き購入する
もしくは
自作する。
でも面倒くさい。
(基本面倒くさがり)

しかし
詳細なメカニズムは
私にはわからないのですが
化学合成の過程で
上手に「酵素」を取り入れた結果
この価格が
数百円程度
抑えることができる技術が開発されました。

日本からの技術です。

山本 尚氏

山本 尚(やまもと ひさし、1943年7月16日 – )は、
日本の化学者(有機合成化学)。
中部大学分子性触媒研究センターセンター長、
名古屋大学名誉教授

ウィキペディアより引用

さっぱり
内容がわからないのですが、

キラル・ルイス酸触媒の研究を世界に先駆けて提案、
その有用性を実証し、
不斉炭素骨格生成に
有効な「分子性酸触媒」という新分野を拓いた。

中部大学サイトから引用

この技術のおかげで
山本尚氏は
ノーベル化学賞の候補にも
上がってきています。

ペプチド医薬は
特異性も高いため、
薬としての効果が高めることができ
価格も抗体医薬ほど高くはなりません。

まさに理想的な薬が
できる技術だと思います。

これからは
中型の大きさの医薬品
「ペプチド医薬」の開発
どんどんと進んでいくと思います

コスト的にも効果的にも
十分期待できます。

認知症にかんして
進行をとめたい、
予防をしたい。

徐々に更新します。↓
認知症、予防のためにできることから



今日もありがとうございました。
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