アデュカヌマブが
アメリカのFDAによって承認されました。
FDAとは
日本でいう厚生労働省みたいなところです。
アデュカヌマブ抗体医薬は
アルツハイマー病の進行をストップ
もしくは
ゆっくりさせるための
はじめての薬となったわけです。
しかし
行く先はまだまだ不透明です。
なにが不透明なのでしょう?
また
治療を受ける際にかかる費用は
いくらぐらいでしょうか?
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アデュカヌマブ承認の経緯
以前から
この抗体医薬は最も効果が高く
期待されていました。
しかし
大規模な臨床試験がおもわしくなく
2019年の秋に途中で中断とい言う
残念な結果に終わっていました。
最終の臨床試験
(日本を含め2700人参加者)からは
「認知機能低下を抑えること」ができなかったのです。
しかし
開発を進めていた
バイオジェンとエーザイが
診療試験の「あるグループ」に対しては
効果があったと主張し、再度申請をしており
今回承認ということになりました。
「あるグループ」とは
「早期の認知症患者さん」です。
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アデュカヌマブの効果
アデュカヌマブは「老人斑」を減らすことができます。
「老人斑」とは「脳のゴミ」とも言われてますし
「脳にたまるシミ」ともいわれています。
現在
「老人斑」が認知機能の低下を
起こしていると考えられています。
そのため
老人斑がへったら
認知機能の低下が抑えられるはずだという仮説です。
では
「アデュカヌマブは認知機能の低下を遅らせているのか」
この点が不透明なのです。
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アデュカヌマブ承認は賛成
臨床試験の証拠があやふやなため
FDAは承認を渋っていました。
しかし
実際に患者さんの中には
この抗体薬を使うことで
頭がすっきりしたと言う人もおり
効果のある人もいたようです。
私個人的には
「アデュカヌマブの承認」には賛成です。
なぜなら
心理的にも
まったく治療方法がない現状だと
「アルツハイマー病」だと診断されれば
希望もなくなってしまいます。
すこしでも打つ手があれば
希望も湧いてきます。
「希望」は免疫系にも大きく関わり
病態の進行を遅らせる可能性もあるのです。
逆に
「絶望」だと免疫系もダウンし
病態がより悪化する可能性は大いにあります。
とくに「条件付きで承認」が良かったです。
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アデュカヌマブの価格は?
アデュカヌマブを開発した
バイオジェンのCEOは
「1年間で56000ドル」が妥当だろうと発言しました。
おおよそ560万円です。
一年間でこの価格を
単純に3割負担だとすると
「170万円」です。
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アデュカヌマブの2つの問題点と今後
日本でもアメリカFDAの動きを
追随すると思われますが
2つの問題があります。
Point
1 価格が高い
2 効果があやふや
価格が高いのに
効果はないだと
使う方は納得がいきません。
そのため、
エーザイとバイオジェンも
今回の承認を取り消されないように
対象とする患者さんは
かなり限定するはずです。
早期認知症の方で
純粋なアルツハイマー病の方と
ケースを絞って処方するはずです。
アルツハイマー病もしくは
その前段階の早期認知症の方は
全国で10,00万人近くいるため
この抗体医薬を処方してほしい人は山ほどいるでしょう。
しかし
処方してもらえる患者さんは
ごくごく一部だということです。
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アデュカヌマブのまとめ
アルツハイマー病の治療薬に関して
相次いで失敗している抗体医薬です。
アデュカヌマブを「条件付きで承認」したFDAの決断は
とても良いと思いました。
しかし
実際にアデュカヌマブの抗体医薬を処方される方は
ごくごくわずかです。
今後、数年間の治療結果を見た上で
「処方する患者さんを広げる」か
もしくは
「薬剤自体が中止される」
かのどちらかだと思います。
いずれにせよ
全く進行をストップする薬がないという現状を
一歩、改善するためにも
「条件付きで承認」で
良かったとおもいます。
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