赤ちゃんの離乳食に
「玉ねぎ」はどうなの?
という記事を以前書きました。
「玉ねぎ」のケルセチンが
認知機能に影響することも書きました。
ただし「玉ねぎ」を
「与えてはいけない」こともあります。
ペットです。
特にイヌに玉ねぎはだめです!
玉ねぎはなぜ犬にダメなの?
うちでは
「ジュリー」という犬を飼っていました。
約40年も前です。
時どきみそ汁の残りを
ご飯(エサ)として
ジュリーは食べていました。
いま思えば
そのみそ汁に
玉ねぎは入っていなかったのか?
実は
玉ねぎには犬や猫にとって
毒になる物質が含まれています。
ヒトには問題ないのですが、
犬は玉ねぎの「ある成分」を
分解する酵素をもっていないために
中毒として現れます。
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玉ねぎ以外にイヌに与えてダメなのは?
玉ねぎだけでなく、
長ネギやニラ、
にんにくなど
ネギ類は消化ができずに体調を壊します。
症状としては、
嘔吐、下痢、またふらつきや
血便などの症状が出てきます。
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玉ねぎで症状が出るのはなぜ?
原因はネギ類に含まれている
「有機チオ硫酸化合物」です。
玉ねぎやネギ特有の香り成分です。
有機チオ硫酸化合物によって
犬の赤血球が破壊され、
血液中の酸素が全身に行き渡らなくなるため、
貧血が起こります。
すると
歩行障害やふらつきなどが出始めます。
もう少し詳しく見ると
有機チオ硫酸化合物は
2つの理由から
「赤血球」の働きをダメにしてしまいます。
赤血球は
全身に酸素を運んでいます。
1つ目の理由は
赤血球の膜を錆びさせて
赤血球の形を変えてしまいます。
もう一つは
赤血球の持っているヘモグロビンを
さびさせて
赤血球が酸素とうまく結合できなくなるのです。
赤血球が形も変わり、
酸素も運べなくなると
当然、
全身が酸欠状態になります。
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玉ねぎを加熱すれば大丈夫?
「問題ないでしょう」と
思われるかもしれません。
しかし
有機チオ硫酸化合物は
加熱しても分解されません。
そのため
玉ねぎで作った炒め物、
すき焼き、
みそ汁や肉じゃがなどの汁物も
ペットには注意が必要です。
犬の種類によっても
赤血球への影響は大きく違っており、
柴犬や秋田犬などの日本種の犬は
特に
玉ねぎ中毒を出しやすい傾向があります。
猫の種類に関しては
あまりわかっていません。
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玉ねぎの危険性 [イヌ]のまとめ
Point
●玉ねぎ類で貧血になる危険があります。
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