最終更新日: 2020.11.22

デカビタは いつから子供にいいの?

デカビタは
発売が1992年なので
約30年も続く人気商品です。

サントリーのサイトを見ると
種類が増えています。

昔からある「デカビタC」だと
カフェインは100㎖あたり「5mg」。

普通のデカビタは210㎖なので
全部飲むと
「約10mg」のカフェイン量です。

これって子供に大丈夫なの?
またいつからデカビタは飲めるの?

今回の記事を書くにあたり、
「カフェインによる身体への影響」を調べた
「まとめ論文」を参考にしました。
{2001年 1月から
2015年6月までに出版された380本の論文}
文献は以下に記載。

デカビタの種類

6種類もでています。
特に
今回は
以前からある「デカビタC」と
「デカビタカロリーゼロ」に絞りました。

「デカビタC」

デカビタの成分は
糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、
ローヤルゼリーエキス、炭酸、酸味料、香料、
ビタミンC、ナイアシンアミド、
カフェイン、
パントテン酸Ca、
溶性ビタミンP、
ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB2、
スレオニン、グルタミン酸Na、
β-カロチン、
ビタミンB12
炭水化物(100㎖あたり)13.5g

「デカビタカロリーゼロ」

エリスリトール、ローヤルゼリーエキス、炭酸、酸味料、香料、
ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、
ナイアシンアミド、
カフェイン、
パントテン酸Ca、
溶性ビタミンP、
ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB2、
スレオニン、グルタミン酸Na、
β-カロチン、ビタミンB12
炭水化物(100㎖あたり)0g

「デカビタC」と「デカビタカロリーゼロ」は
価格、容量とも同じ。
210㎖、115円。

特に
「デカビタカロリーゼロ」は
カロリーゼロなので
血糖値を上げることはありません

しかしその分
人工甘味料の御三家のうちの2つ
「アセスルファムK」、
「スクラロース」がしっかりと入ってます。

そのために
砂糖を入れなくても甘いわけです。
ちなみに
「エリスリトール」も入っています。



デカビタはいつから飲めるの?

子供といっても
3歳児と18歳では違います。

結論から言って
一日のうち
体重1キロあたり
2.5mgのカフェインであれば
大丈夫というところで落ち着いています。

体重は3つの資料を参考にしました。

母子手帳
厚生労働省
乳幼児身体発育調査報告書
文部科学省
学校保健統計調査

1歳児であれば
体重7-10キロ程度

2歳児であれば
体重9-15キロ程度。

3歳児であれば
体重10-20キロ程度

5歳児であれば
体重12-23キロ程度

小学校1年生-2年生で
体重16-28キロ程度

小学校3年生-4年生で
体重18-30キロ程度

小学校5年生-6年生で
体重20-40キロ程度

中学生になれば男女差も出てきます。
体重30-50キロ程度

高校生になればもっと差が広がります。
体重40-70キロ程度

カフェインは脳へも影響するため
3歳まではおすすめしません。

なぜなら
神経系が未成熟だからです。
興奮します。

3才でおおよそ
神経系は大人と同じ程度まで成長します。

「三つ子の魂百まで」のことわざの通り
3歳までの成長はその子にとって
とっても大切。
カフェインは控えましょう。

結論としては
デカビタは「3歳」以降です。



デカビタは子供に大丈夫?

先ほどの体重をもとに
3歳児であれば
25-50mg

5歳児であれば
30-60mg

小学校1年生-2年生で
40-70mg

小学校3年生-4年生で
45-75mg

小学校5年生-6年生で
50-100mg

中学生で
75-125mg

高校生で
100-175mg
ということで
一応カフェイン的には
デカビタは3歳児でも大丈夫です。

しかし
カフェインは
大人でも人によって
分解されるまでの時間が異なります。

「代謝」といいます。



カフェインを分解する酵素

カフェインは腸にある
2つの「酵素」によって分解されます。

「CYP1A2」と「COMT」です。

その後
酵素が強いか、弱いかによって
カフェインの分解が違い、
影響も個人によって変わってきます。

特に
カフェインによる「睡眠」への影響は
2つの遺伝子によって効果が変わってくる
ということがわかってきました。

「ADORA2A」と
「アデノシンA2A」です。

おそらく
2つの酵素と2つの遺伝子の違いによって
カフェインの影響は個人で大きく違います。



日本ではカフェインは制限しているの?

厚生労働省」がカフェインについて触れていますが、
とくに基準は設けていません。

例として「カナダ保健省」の基準をだしています。

子供はカフェインに対する感受性が高いため、
4歳~6歳の子供は最大45mg/日、
7歳~9歳の子供は最大62.5mg/日、
10歳~12歳の子供は最大85mg/日
(355㎖入り缶コーラ1~2本に相当)までとする。

おおよそ先ほどの
「体重をもとにした基準」と同じです。



デカビタをオロナミンCと比べると

「オロナミンC」と「デカビタC」は
何が違うのでしょうか?

大塚製薬のサイトから
「オロナミンC」の成分は以下です。

糖類(砂糖(国内製造)、
ぶどう糖果糖液糖)、
ハチミツ、
食塩/炭酸、
香料、
ビタミンC、
クエン酸、
カフェイン、
ナイアシンアミド、
ビタミンB6 、
ビタミンB2 、
ビタミンP、
イソロイシン、
トレオニン、
フェニルアラニン、
グルタミン酸Na

1本(120ml)当たり:
エネルギー 79kcal、
タンパク質 0g、
脂質 0g、
炭水化物 19g、
食塩相当量 0g、
ビタミンB2 2.4mg、
ビタミンB6 4.9mg、
ナイアシン 12mg、
ビタミンC 220mg

オロナミンCでは
カフェインが
一本120㎖あたり
「18mg」入っています。

デカビタCは
全部飲んでも210㎖で10mg程度と
オロナミンCと比べて
カフェイン量が少ないです。

あと
「デカビタC」には
「ビタミンB1」が入っていますが
オロナミンCには入っていません。

「デカビタC」は「オロナミンC」と比べて

●カフェイン量が約半分
●ビタミンB1が入っている



デカビタは「子供に大丈夫」のまとめ

●「デカビタC」は3才からでも飲めます。

ただし
カフェインの代謝は人によって違うため、
飲んだ後以下の症状で判断しましょう。

「極端に興奮する」
「寝つきが悪い」
「食欲がない」

などが見られたら
その子には量が多すぎるということです。

今回、
「カフェインによる身体への影響」を
まとめた論文を参考にしました。
主にアメリカのグループがまとめたものです。

Food and Chemical Toxicology
Volume 109, Part 1, 2017, P585-648

Systematic review of the potential adverse effects
of caffeine consumption in healthy adults,
pregnant women, adolescents, and children

デカビタCは
210ミリリットル
全部飲んだとしても
10mgのカフェインとなります。
そのため3歳児でも大丈夫です。

なぜなら
許容量は25㎎までだからです。

また
「デカビタカロリーゼロ」の場合には
人工甘味料
「アセスルファムK」
「スクラロース」が入っているため
「毎日」飲むのは控えましょう。

今日もありがとうございました。
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