デカビタは
発売が1992年なので
約30年も続く人気商品です。
サントリーのサイトを見ると
種類が増えています。
昔からある「デカビタC」だと
カフェインは100㎖あたり「5mg」。
普通のデカビタは210㎖なので
全部飲むと
「約10mg」のカフェイン量です。
これって子供に大丈夫なの?
またいつからデカビタは飲めるの?
今回の記事を書くにあたり、
「カフェインによる身体への影響」を調べた
「まとめ論文」を参考にしました。
{2001年 1月から
2015年6月までに出版された380本の論文}
文献は以下に記載。
デカビタの種類
6種類もでています。
特に
今回は
以前からある「デカビタC」と
「デカビタカロリーゼロ」に絞りました。
「デカビタC」
デカビタの成分は
糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、
ローヤルゼリーエキス、炭酸、酸味料、香料、
ビタミンC、ナイアシンアミド、
カフェイン、
パントテン酸Ca、
溶性ビタミンP、
ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB2、
スレオニン、グルタミン酸Na、
β-カロチン、
ビタミンB12
炭水化物(100㎖あたり)13.5g
「デカビタカロリーゼロ」
エリスリトール、ローヤルゼリーエキス、炭酸、酸味料、香料、
ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、
ナイアシンアミド、
カフェイン、
パントテン酸Ca、
溶性ビタミンP、
ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB2、
スレオニン、グルタミン酸Na、
β-カロチン、ビタミンB12
炭水化物(100㎖あたり)0g
「デカビタC」と「デカビタカロリーゼロ」は
価格、容量とも同じ。
210㎖、115円。
特に
「デカビタカロリーゼロ」は
カロリーゼロなので
血糖値を上げることはありません。
しかしその分
人工甘味料の御三家のうちの2つ
「アセスルファムK」、
「スクラロース」がしっかりと入ってます。
そのために
砂糖を入れなくても甘いわけです。
ちなみに
「エリスリトール」も入っています。
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デカビタはいつから飲めるの?
子供といっても
3歳児と18歳では違います。
結論から言って
一日のうち
体重1キロあたり
2.5mgのカフェインであれば
大丈夫というところで落ち着いています。
体重は3つの資料を参考にしました。
母子手帳
厚生労働省
「乳幼児身体発育調査報告書」
文部科学省
「学校保健統計調査」
1歳児であれば
体重7-10キロ程度
2歳児であれば
体重9-15キロ程度。
3歳児であれば
体重10-20キロ程度
5歳児であれば
体重12-23キロ程度
小学校1年生-2年生で
体重16-28キロ程度
小学校3年生-4年生で
体重18-30キロ程度
小学校5年生-6年生で
体重20-40キロ程度
中学生になれば男女差も出てきます。
体重30-50キロ程度
高校生になればもっと差が広がります。
体重40-70キロ程度
カフェインは脳へも影響するため
3歳まではおすすめしません。
なぜなら
神経系が未成熟だからです。
興奮します。
3才でおおよそ
神経系は大人と同じ程度まで成長します。
「三つ子の魂百まで」のことわざの通り
3歳までの成長はその子にとって
とっても大切。
カフェインは控えましょう。
結論としては
デカビタは「3歳」以降です。
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デカビタは子供に大丈夫?
先ほどの体重をもとに
3歳児であれば
25-50mg
5歳児であれば
30-60mg
小学校1年生-2年生で
40-70mg
小学校3年生-4年生で
45-75mg
小学校5年生-6年生で
50-100mg
中学生で
75-125mg
高校生で
100-175mg
ということで
一応カフェイン的には
デカビタは3歳児でも大丈夫です。
しかし
カフェインは
大人でも人によって
分解されるまでの時間が異なります。
「代謝」といいます。
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カフェインを分解する酵素
カフェインは腸にある
2つの「酵素」によって分解されます。
「CYP1A2」と「COMT」です。
その後
酵素が強いか、弱いかによって
カフェインの分解が違い、
影響も個人によって変わってきます。
特に
カフェインによる「睡眠」への影響は
2つの遺伝子によって効果が変わってくる
ということがわかってきました。
「ADORA2A」と
「アデノシンA2A」です。
おそらく
2つの酵素と2つの遺伝子の違いによって
カフェインの影響は個人で大きく違います。
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日本ではカフェインは制限しているの?
「厚生労働省」がカフェインについて触れていますが、
とくに基準は設けていません。
例として「カナダ保健省」の基準をだしています。
子供はカフェインに対する感受性が高いため、
4歳~6歳の子供は最大45mg/日、
7歳~9歳の子供は最大62.5mg/日、
10歳~12歳の子供は最大85mg/日
(355㎖入り缶コーラ1~2本に相当)までとする。
おおよそ先ほどの
「体重をもとにした基準」と同じです。
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デカビタをオロナミンCと比べると
「オロナミンC」と「デカビタC」は
何が違うのでしょうか?
大塚製薬のサイトから
「オロナミンC」の成分は以下です。
糖類(砂糖(国内製造)、
ぶどう糖果糖液糖)、
ハチミツ、
食塩/炭酸、
香料、
ビタミンC、
クエン酸、
カフェイン、
ナイアシンアミド、
ビタミンB6 、
ビタミンB2 、
ビタミンP、
イソロイシン、
トレオニン、
フェニルアラニン、
グルタミン酸Na
1本(120ml)当たり:
エネルギー 79kcal、
タンパク質 0g、
脂質 0g、
炭水化物 19g、
食塩相当量 0g、
ビタミンB2 2.4mg、
ビタミンB6 4.9mg、
ナイアシン 12mg、
ビタミンC 220mg
オロナミンCでは
カフェインが
一本120㎖あたり
「18mg」入っています。
デカビタCは
全部飲んでも210㎖で10mg程度と
オロナミンCと比べて
カフェイン量が少ないです。
あと
「デカビタC」には
「ビタミンB1」が入っていますが
オロナミンCには入っていません。
「デカビタC」は「オロナミンC」と比べて
●カフェイン量が約半分
●ビタミンB1が入っている
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デカビタは「子供に大丈夫」のまとめ
●「デカビタC」は3才からでも飲めます。
ただし
カフェインの代謝は人によって違うため、
飲んだ後以下の症状で判断しましょう。
「極端に興奮する」
「寝つきが悪い」
「食欲がない」
などが見られたら
その子には量が多すぎるということです。
今回、
「カフェインによる身体への影響」を
まとめた論文を参考にしました。
主にアメリカのグループがまとめたものです。
Food and Chemical Toxicology
Volume 109, Part 1, 2017, P585-648
Systematic review of the potential adverse effects
of caffeine consumption in healthy adults,
pregnant women, adolescents, and children
デカビタCは
210ミリリットル
全部飲んだとしても
10mgのカフェインとなります。
そのため3歳児でも大丈夫です。
なぜなら
許容量は25㎎までだからです。
また
「デカビタカロリーゼロ」の場合には
人工甘味料
「アセスルファムK」
「スクラロース」が入っているため
「毎日」飲むのは控えましょう。
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