最終更新日: 2020.02.11

アルツハイマー型認知症の遺伝子検査は受けてはいけない.

アポイー(ApoE)という
遺伝子があります。
アポリポプテインEが正式な名前です。

誰でも持っている遺伝子で
タイプが3つあります。
2番と3番と4番です。

お父さんと
お母さんから
この3つのうち
1つずつを譲りうけます。

この遺伝子のうち
どのタイプを持っているかで
将来の「認知症のリスク」が
変わってくる
ことが
以前から知られていました。



認知症に「なりやすい人」とは?

例えば
下の図では
3番・4番を持っている人は
3番・3番を持っている人よりも
4倍程度
認知症になりやすい
のです。

しかし
2番を持っている人が
どういうリスクがあるのか
これまであまり
わかっていませんでした



認知症に「なりにくい人」とは?

今回5007人を対象に
年齢ごとに
アルツハイマー型認知症の
割合を調べました。

アメリカ
アリゾナ州フェニックスにある
Arizona Alzheimer’s Consortiumからの研究です。
(表紙画像の建物)

Exceptionally low likelihood of Alzheimer’s dementia
in APOE2 homozygotes
from a 5,000-person neuropathological study
Nature Communications 11, 667 (2020)

縦軸には
「アルツハイマー型認知症になっていない人」
の割合をグラフにしたものです。

横軸は年齢です。

これを見て驚きました。

グリーンの矢印で示したように
2番2番の組み合わせを持っている人は
100歳になっても
75%の人は
アルツハイマー病にはなっていませんでした。

一方
4番4番
または
3番4番
2番4番
と「4番」を持っている人は
ほぼアルツハイマー型認知症だといえます。

4番をもっている人が
100歳にまでなると
ほぼアルツハイマー型認知症
ってことですよ。
ほぼ全員!

2番を持っている人は
おおよそ
4人に1人が
アルツハイマー型認知症です。

この差は大きい!

ただし、
今回の検討で
アルツハイマー型認知症の脳はしていますが、
必ずしも
症状として発症するわけではありません。

これを裏付ける
有名な研究に
「シスター、修道女」の研究があります。
リンク先だけはっておきます。



今後の認知症の治療に不可欠な情報

この結果をもとにすると
現在進められている治療法に対する
考え方が変わってきます。

同じアルツハイマー型認知症の患者さんでも
発症している仕組みが
違っているため
同じ薬剤で治療しても
効果が違っているはず
です。

「4番」を
持っている人用の治療法と
「4番」を
持っていない人用の治療法とは
分けて考える必要があると思います。



認知症リスク遺伝子のタイプを知るには

自分が
2番と3番と4番のどのタイプなのか?
知る方法はあります。

「apoe 遺伝子検査」
調べれば
簡単に見つかります。

ただし、
ここは大切です。

遺伝子診断は
「占い」とは違います。

以前から
書いていますが、
もし4番を持っていることがわかったら
どうしますか?

治療法はありません。
結局のところ
予防するしかありません。

そして
4番を持っていることがわかったら
日常生活において
少しでも
物忘れがあると

「ひょっとして、
病状が進行しているかも?」
と不安になります。

不安は
心身ともに
ストレスとなり、
一層
病状は進行するかもしれません。

私の場合には
ラボ内で
自分で診断することができます。

でも
「しません。」

知ったところで
やることは
同じだからです。

毎日の
食生活に発酵食品を取り入れ、
天然の糖質を楽しみます。

そして
適度な運動をする。

タイプが
2番と3番と4番でも
関係なく、
日々、予防をする。

これしかありません。

治療法が
ある病気の場合は別ですが、
現時点で
アルツハイマー型認知症になりやすさが
わかったところで
できることが限られています。



今日もありがとうございました。
みそしるが出ていれば
一押しお願いします。


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