最終更新日: 2019.08.8

トレハロースだけで説明できないクマムシの強さ[月で放置].

クマムシを月面に落としてきたと言う
ニュースを読みました。

クマムシは
めちゃくちゃ厳しい環境でも生き延びます。
クマムシは
トレハロースを作ることができます。

クマムシだけでなく
トレハロースは
多くの虫や植物でつくられ、
厳しい環境を耐え抜くお手伝いをしています。



クマムシはクマのように歩く

アメリカのノースカロライナ大学の
ゴールドステイン研究室からの動画です。

クマムシと言う名前の通り
クマのように歩きとてもかわいらしいです。

大きさは約0.05から1ミリ程度です。
5億年前から
現在まで地球上で生息しているそうです。

さらに−200度から
高温では149度まで耐えることができる
驚くべき強さです。

さらに放射線をあびても
真空状態でも生き延びることができます。

水のない環境でも
少なくとも10年程度であれば
休眠することで厳しい環境を耐え抜きます。
その後、
水があれば復活することができます。
クマムシは地上でもっともタフ



月面におとされたクマムシ事件

イスラエルの民間宇宙団体「SpavelL」が
開発した月面探査機「ベレシート」は、
スペースXの打ち上げロケット
「ファルコン9」に乗って
2019年2月22日に打ち上げられた。
そして2019年4月11日、
ベレシートは月面着陸に失敗し
大破してしまったのである。

MSNニュースより引用

この月面探査機に
千匹ものクマムシが一緒に乗っていたのです。
研究目的です。

ありゃー
クマムシかわいそう。



なぜクマムシは強いのか?

なぜこれほどクマムシが強いのかは
結局のところわかっていません。

そのため
現在の先端の技術を生かし
遺伝子解析やタンパク質や
構造解析などあらゆる解析がなされています。

厳しい環境でも耐えられる
1つの理由としては
糖質のトレハロースを
体内に蓄積するからだと言われています。

しかし
トレハロースの蓄積をして
冬眠や休眠をする生き物は他にもいます。
例えば植物ではイワヒバです。

クマムシの並外れた強さを説明するためには
トレハロースだけでは不十分です。

トレハロースとは
この記事でも何回も取り上げているように
脳の代謝を亢進する糖質です。
代謝をコントロールすると同時に
防御する物質を作り出していると思われます。



イワヒバの動画

トレハロースは最も安定な糖質です。
昆虫の血糖値はトレハロースでてきており
クマムシやイワヒバなどの植物も
トレハロースを作ることにより
寒さや厳しい環境を耐え抜くことができます。

こちらの動画ではイワヒバが
カラカラの状態から
水を注ぐときれいに元に
戻る状態がよくわかります。

クマムシに話を戻すと
月面に放たれたクマムシたちは
現在厳しい環境で休眠してると思います。

そのうちクマムシが
月面で生活し始めたりするのでしょうか?

数億年経ってみると
月面では
クマムシの文明が誕生するしたりするのでしょうか?

面白いニュースだったので
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