BCGワクチンに
ヒ素が混入しているというニュースが
2018年11月2日にありました。
実は
ヒ素は認知症とも関係があります。
昔、
ヒ素を使って
認知症を起こす病気の治療に
使われていたのです。
ヒ素はなんで使われるの?
結核を予防するため1歳未満の子どもに接種するBCGワクチンの溶液の一部から、
基準を超えるヒ素が検出され、製薬会社がことし8月から出荷を停止していることがわかりました。厚生労働省は「検出されたヒ素はわずかで、
仮に接種したとしても安全性に問題はない」としています。
NHKより引用
会社は
東京・文京区の
「日本ビーシージー製造」です。
この会社しか
1歳未満の子どもに接種する
BCGワクチンを作っていないそうです。
毒性を持つヒ素を
なぜわざわざ使う必要があるのでしょう?
ワクチンや食料品へのヒ素混入は
今回が初めてではありません。
昭和30年には
森永乳業株式会社で
調製粉乳にひ素が混入しました。
平成27年12月末時点での
このミルクを飲んだ赤ちゃんの
被害者数は、
13,442人です。
厚生労働省資料より
今回のワクチンの場合には
毒性はないほどの微量だということです。
会社の説明では
ヒ素を使って
ワクチンの容器を洗浄しているそうです。
ヒ素の用途としては
他にも
漢方として抗炎症作用をもたらしたり
昔は
「梅毒」の治療薬としても使われていました。
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ヒ素は急激にストレスを生む
私は現在
実験で
ヒ素を使って筋萎縮性側索硬化症(ALS)の実験を
癌研と一緒に進めています。
培養細胞にヒ素をふりかけると
30分という短い時間で
細胞は反応し始めます。
目では通常見えませんが、
表紙の画像のような
つぶつぶを
発現し始めます。
(白い矢印です)
これは
「ストレス顆粒」と呼ばれています。
拡大すると
こんな感じです。
赤色は人工的につけています。
細胞が
ヒ素の毒性を感知して
ストレス顆粒を作るのです。
おもしろいことに
このストレス顆粒は
元気な細胞しかできません。
弱っている細胞は
ストレス顆粒も作れずに
死滅していきます。
ストレス顆粒を作ることによって
何か細胞にとって大切なものを
守っていると考えらえています。
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梅毒に話をもどします。
ヒ素治療をしていた梅毒とは?
梅毒が進行すると神経梅毒といい
認知症や錯乱などの症状があらわれます。
現在では良い薬があるため
神経梅毒にまで進む患者さんは
先進国では
少なくなっています。
しかし
約100年前には
梅毒による認知症が圧倒的に多かったです。
この背景から
ドイツでアルツハイマー博士が
世界最初の報告をしました。
報告内容は
その当時流行っていた
梅毒による認知症ではない
珍しい認知症の女性がいたという内容でした。
これが
現在のアルツハイマー病型認知症です。
つまり
100年前の認知症は
感染症から起こる認知症であり
現在の認知症は
神経変性型認知症です。
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