筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬として
メディシノバ株式会社は
MN-166(ケタス、イブジラスト Ibudilast)の
臨床試験を行っています。
今回
2017年12月に
ボストンで開かれる
第28回国際ALS/MNDシンポジウムで
これまでの臨床試験の
治療結果が報告されます。
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スケジュールが出ました。
2017年12月8日です。
正確には
16.55 – 17.10。
Ibudilast: Bi-modal therapy with riluzole in early and advanced ALS
patients – B Brooks (USA)
の演題だと思われます。
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演題タイトルからみて
早期と進行期のALS患者さんに対して
MN166とリルゾールを
併用した結果かと思われます。
リルゾールとは
現在世界中で
ALSの治療薬として使用されています。
リルゾールの延命効果は
2-3ヶ月となっており、
あまり効果的ではないのですが
限られた選択肢の一つです。
多発性硬化症(MS)に関しては
MN166が
有意に症状や病態をやわらげる
(約50%程度)と2017年10月に発表されました。
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ALSもMSも
病態としては
神経系に慢性炎症が起こっています。
MN166はグリア細胞に働きかけて
炎症反応をやわらげる作用があります。
詳細は
MN-166とは?
ケタスとは?
どういう作用で効くの?
効果がどの程度なのか
気になるところです。
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ちなみに
認知症を引き起こす疾患
アルツハイマー病、
パーキンソン病、
レビー小体型認知症でも
慢性炎症が起こっています。
風邪などで
熱がでるというのも
炎症反応の結果です。
しかし
風邪などの場合の
炎症は急性炎症です。
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一方、
ALS
MS
アルツハイマー病型認知症、
パーキンソン病、
レビー小体型認知症の場合には
「慢性炎症」です。
ズルズルと
何らかの原因で
炎症が身体でくすぶり続けているのです。
その結果
病態は徐々に進行し、
細胞レベル
組織レベルで
ダメージを与えていきます。
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この慢性炎症を
食い止めることは
対処療法ですが、
病態や症状の進行を緩和するはずです。
その先の
最も大切なことは
なぜ慢性炎症が起こってしまうのか。
この原因を解明できれば
根本治療にむすびつきます。
ALSを含めた神経難病の
この根本的原因を
解明しようと
日々、
世界中の
研究者たちが
新たな研究に挑戦しています。
一歩一歩ですが
神経難病が治療可能な病気となるように
みんなで進んでいきましょう。
まずは情報を共有する。
確かな最新の情報を
みんなで共有することから
次の課題や
アプローチ方法、
そして
解決の糸口が見えてきます。
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今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
みそしる一押しお願いします。
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