最終更新日: 2017.11.28

ALS の 症状 を 緩和できるか? リルゾール と イブジラスト の併用.

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬として
メディシノバ株式会社は
MN-166(ケタス、イブジラスト Ibudilast)の
臨床試験を行っています。

今回
2017年12月に
ボストンで開かれる
第28回国際ALS/MNDシンポジウム
これまでの臨床試験の
治療結果が報告されます。



スケジュールが出ました。

2017年12月8日です。

正確には
16.55 – 17.10。

Ibudilast: Bi-modal therapy with riluzole in early and advanced ALS
patients – B Brooks (USA)
の演題だと思われます。





演題タイトルからみて
早期と進行期のALS患者さんに対して
MN166とリルゾール
併用した結果かと思われます。

リルゾールとは
現在世界中で
ALSの治療薬として使用されています。

リルゾールの延命効果は
2-3ヶ月となっており、
あまり効果的ではないのですが
限られた選択肢の一つです。

多発性硬化症(MS)に関しては
MN166が
有意に症状や病態をやわらげる
(約50%程度)と2017年10月に発表されました



ALSもMSも
病態としては
神経系に慢性炎症が起こっています

MN166はグリア細胞に働きかけて
炎症反応をやわらげる作用があります。

詳細は
MN-166とは?
ケタスとは?
どういう作用で効くの?

効果がどの程度なのか
気になるところです。



ちなみに
認知症を引き起こす疾患
アルツハイマー病、
パーキンソン病、
レビー小体型認知症でも
慢性炎症が起こっています。

風邪などで
熱がでるというのも
炎症反応の結果です。

しかし
風邪などの場合の
炎症は急性炎症です。



一方、
ALS
MS
アルツハイマー病型認知症、
パーキンソン病、
レビー小体型認知症の場合には
「慢性炎症」です。

ズルズルと
何らかの原因で
炎症が身体でくすぶり続けているのです。

その結果
病態は徐々に進行し、
細胞レベル
組織レベルで
ダメージを与えていきます。



この慢性炎症を
食い止めることは
対処療法ですが、
病態や症状の進行を緩和するはずです。

その先の
最も大切なことは
なぜ慢性炎症が起こってしまうのか。

この原因を解明できれば
根本治療にむすびつきます。

ALSを含めた神経難病の
この根本的原因を
解明しようと
日々、
世界中の
研究者たちが
新たな研究に挑戦しています。

一歩一歩ですが
神経難病が治療可能な病気となるように
みんなで進んでいきましょう。

まずは情報を共有する。

確かな最新の情報を
みんなで共有することから
次の課題や
アプローチ方法、
そして
解決の糸口が見えてきます。



今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

みそしる一押しお願いします。

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