最終更新日: 2017.09.6

認知症予防にいい食べ物 は プレバイオティクス と プロバイオティクス

甘酒を今朝作りました。
今回の甘さは中ぐらいかな。

保温ポットでつくると
簡単で、いいんだけど、
温度が適当なので
出来上がりが まちまち なのです。

(-_-) 微妙な感じ・・・

甘酒の中では
糀菌が生きています(煮沸前)。

「生きたまま腸まで届く」という
乳酸菌飲料の広告があります。

実は
生きたまま届かなくても
死んだ菌(死菌)でも
同程度の腸内改善効果があることが
約100年前に報告されています。

順にみていきましょう。




最近は朝夕
肌寒くなってきたので、
少し発酵が遅かったようです。

米粒も残っていて
おかゆの湯出具合も
足りなかったかなあ。



甘酒は米麹の力をかりて
米のデンプンをオリゴ糖に
ドンドンと変えていきます。
これが発酵です。

このオリゴ糖は
腸までとどき、
腸内細菌たちのエサになります。

腸内細菌たちは
わっさわっさと大喜びで
増え始めます。

すると幸せ物質
セロトニンや
やる気物質ドーパミンも
バンバン作られます。

自律神経を介して
神経疾患の改善も見込めます。

日本には
みそ汁、甘酒、
ヨーグルトや
ぬか漬け、納豆などたくさんの
発酵食品があります。
種類をかえて毎日摂取することが
認知症予防や体質の改善にも役立ちます。



これらの
腸内細菌の成長や増殖を
たすける食べもの(オリゴ糖や食物繊維など)を
まとめてプレバイオティクスといいます。
「プレ」とは「直前の、前の」という意味です。
バイオティクスとはBIOTICS
広い意味での「腸内細菌叢」のことです。

腸内細菌叢に届く前の食べ物。
という解釈。少し苦しいけど・・・



一方、
「生きたまま腸まで届く」
ビフィズス菌の飲み物や
乳酸菌自体のサプリがあります。

これら生きた状態で
直接
腸までとどく食べ物を
プロバイオティクスといいます。

「プロバイオティクス」とは、
身体に良い効果をもたらす生きた微生物のことです。
アメリカ合衆国マサチューセッツ州の
タフツ大学のブラウン博士が提唱しました。

Brown, Amy C.; Valiere, Ana (2004-01-01).
“Probiotics and Medical Nutrition Therapy”. Nutrition in clinical care :
an official publication of Tufts University.
7 (2): 56–68. ISSN 1096-6781. PMC 1482314 Freely accessible. PMID 15481739.

プロフェッショナルの「プロ」。

つまり
身体に好効果をもたらす
プロ集団みたいな感じでしょうか?
こちらも解釈が少し苦しい。



もともとは
ブルガリアの
ヨーグルト研究で
1908年にノーベル賞(医学生理学賞)を受賞した
イリヤ・メチニコフ博士が
約100年前に
発酵食品は身体にいいよ。
と提唱しています。

さらに彼は
生きたヨーグルト菌でも
死んだヨーグルト菌でも
効果は同じですよ。

といっています。



日本の発酵研究の大御所
光岡知足博士もインタビューで
面白いことを言っています。

(光岡) じつはそうなのです。プロバイオティクスは「生きた菌や酵母」と定義されていますが、生きた菌、死んだ菌に限らず腸内フローラ(腸内環境)に好影響を与えることがわかってきたわけですから、新しく定義づけしたものが必要になります。後述しますが、それが私の提唱する「バイオジェニックス」です。
――正確に言うと、ヨーグルトのように腸内フローラに好影響を与える「生きた菌や酵母」のほかに、オリゴ糖や食物繊維のような「栄養成分」もありますね?
(光岡) そうです。こちらは「プレバイオティクス」と呼ばれています。
――紛らわしいですが、プロバイオティクスではなくプレバイオティクス、「プロ~」ではなく「プレ~」ですね。
(光岡) ええ。プレバイオティクスのほうは、腸内に棲みついている善玉菌の増殖をうながす難消化性の食品成分のことだと考えればいいでしょう。わかりやすく言えば、オリゴ糖も食物繊維も腸で消化されず、そのまま善玉菌(乳酸菌)のエサになり、その増殖を促してくれるわけです。
――オリゴ糖や食物繊維の話はこの先で触れるとして……。これまではプロバイオティクスとプレバイオティクスという二本柱で、「腸内環境を整える食品」が分類されていた。でも、その分類自体が成り立たなくなってきたのだと……。(光岡) 
理屈のうえでもそうなるでしょう? だから私は、こうした定義に代わる「バイオジェニックス」という概念を提案しているんです。これは、「腸内の免疫を刺激するなどして、体全体に作用することで生活習慣病や老化を防止する成分」ということになります。
――このバイオジェニックスという概念を導入すると、「腸内環境を整える食品」の意味も違ってくる気がします。
(光岡) 腸内環境を整えるだけでなく、体全体の健康レベルを高める……そう捉えると、サプリメントで販売されている乳酸菌生産物質はもちろんですが、植物性フラボノイド(ファイトケミカル)、不飽和脂肪酸のDHAやEPA、アミノ酸の結合体である生理活性ペプチドなどの成分も該当してきます。そうした食品の摂取をトータルで増やしていくことが腸の健康をアップさせ、免疫系、神経系、内分泌系などを活性化させるカギになってくるわけです。
――なるほど。面白いですねえ。単にヨーグルトやオリゴ糖を摂れば健康になれるというのではなく、様々な成分を摂ることで体全体の健康レベルを高めていくということですね。これは、サプリメントを効果的に摂取する際のヒントにもなりそうな気がします。
(光岡) それはなるでしょう。
――ただ、残念ながら現状では、まだプロバイオティクスとプレバイオティクスの考え方が一般的ですよね。「生きた菌が腸に届く」という表現を疑問視する声もまだまだ少ないですし……。

生きた菌が腸まで届くから健康になれるわけではないんです
(Bio&Anthroposサイト 光岡知足インタビュー)より引用。
2015年12月

今日の記事はここまでです

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