最終更新日: 2021.06.20

難消化性デキストリンとポリデキストロースの違いは?

ポリデキストロースも
難消化性デキストリンも「食物繊維」として
多くの商品に含まれています。

ではこの違いは何でしょうか?
「作りかた」
「効果」、
「製品の数」の点
で比較しました。

「ポリデキストロース」と「難消化性デキストリン」の違い

どちらも水に溶けやすく
胃では溶けずに
腸まで届くため「食物繊維」に分類されます。

「ポリデキストロース」は
化学的に合成して作られるのに対して
「難消化性デキストリン」は
酵素の力で作られます。

つまり
ポリデキストロースは「人工」食物繊維

難消化性デキストリンは
とうもろこしなどの
天然のデンプンから
酵素法によって作られる「天然」食物繊維です。



ポリデキストロースの作り方

ポリデキストロースは
グルコースとソルビトールと
クエン酸
を混ぜて作られます。
その後、精製、濃縮、製品化されます。



難消化性デキストリンの作り方

難消化性デキストリンは
とうもろこしのデンプンを使って作られます。

アミラーゼおよび
グルコアミラーゼという酵素によって
加水分解による過程を経て作られます。
その後、精製、濃縮、製品化されます。

アミラーゼとは唾液にも含まれる酵素で
糖質を分解する酵素です。

ポリデキストロースで使われる「グルコース」も
難消化性デキストリンで使われる「とうもろこしデンプン」も
遺伝子組み換え「とうもろこし」が
原材料だと思って間違いないでしょう。



ポリデキストロースの効果

ポリデキストロースは

●中性脂肪を抑える
●お腹の調子を整える
●血糖値の上昇を抑える

3つの機能性をもつとして
食品として使われています。

粉末飲料および
栄養補助食品として
使われていますが
品目はそれほど多くありません。

ファイブミニにはポリデキストロースが
入っています。

ポリデキストロースは
ほとんど消化されないため、
カロリーは1キロカロリー。

血糖値を上げることもなく、
特定保健用食品や
機能性表示食品として使われていますが
それほど多くの食品には使われてません。

では、難消化性デキストリンを
見ていきましょう。



難消化性デキストリンの効果

難消化性デキストリンは
アメリカのFDA (食品医薬品局)が
1日の摂取量は
特に定める必要がないとしています。

安全な食品であると同時に
ほとんど消化される事なく排出されます。

ポリデキストロースと同じく
血糖値を上げることもありません。

多くの特定保健用食品や
機能性表示食品として使われています。

難消化性デキストリンは


Point

●中性脂肪を抑える
●血糖値の上昇を抑える
●お腹の調子を整える
●血圧のサポート
●体脂肪を減らす
●脂肪の消費をサポートする

少なくとも6つの機能性を持っています。

清涼飲料水を始め
粉末飲料やお菓子、
レトルト食品や栄養補助食品など
多数の食品に含まれています。

この点、
圧倒的に難消化性デキストリンの方
ポリデキストロースよりも多くの食品に使わています。

清涼飲料水で食物繊維配合と書かれていれば
まず間違いなくこの「難消化デキストリン」入りです。



ポリデキストロースと難消化性デキストリンの違いのまとめ

ポリデキストロースは「人工」食物繊維
難消化性デキストリンは
とうもろこしなどの
天然のデンプンから
酵素法によって作られる「天然」食物繊維です。

今日もありがとうございました。
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