赤い菊芋です。
青森県では
これが普通に売られていたため
これが菊芋だと思っていました。
今回春休みとして
実家に戻り
京都で菊芋を見ました。
最初は生姜かと思いました。
なんと白色の菊芋です。
実は菊芋には
白色と赤色があったのです。
ではその違いは何でしょうか?
菊芋の食感や味の違いは?
まず結論から。
食感は白菊芋、赤菊芋も同じです。
少なくとも私には
違いが判りませんでした。
大きな違いは
赤色の菊芋の方が
ポリフェノールの量は多い。
ということです。
菊芋100グラム当たり
白色の菊芋では
実の部分に
約60ミリグラムのポリフェノールが
含まれていました。
一方、
赤色の菊芋では
約2倍のポリフェノール
120ミリグラムが含まれていました。
2017年の
西九州大学健康栄養学部の報告を参考にしました。
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菊芋ポリフェノールは皮に多い
ポリフェノールは
太陽からの紫外線や有害な光を
遮断するために
植物自身が身を守るために作る物質です。
そのため
実の部分よりも外側
つまり
皮の部分に多く含まれる傾向があります。
りんごもブドウなども同じです。
菊芋の場合も
実の部分よりも皮の部分に
多くのポリフェノールが含まれていました。
白色の菊芋では
皮の部分には370ミリグラム、
一方、
赤色の菊芋では
皮の部分に
560ミリグラムのポリフェノールが含まれており、
赤色白色に関わらず、
実の部分に比べて
約6倍のポリフェノールが含まれていました。
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菊芋の効果
菊芋にも抗酸化作用があります。
ポリフェノールは酸化を防ぐ役割をするからです。
ポリフェノールの量の多さは
抗酸化力の高いことを意味します。
実際に白色の菊芋に比べ
赤色の菊芋の方が
抗酸化活性も高いことがわかりました。
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赤菊芋のイヌリンは白菊芋よりも多い?
菊芋には整腸作用もあります。
菊芋の主成分イヌリンが
水溶性食物繊維であるため、
腸内細菌のごちそうになるのです。
イヌリンに関しては
白菊芋と赤菊芋の量を比較したところ
100グラム当たり
それぞれ
50グラム、56グラムと
若干赤色の菊芋の方が
イヌリンを多く含んでいました。
これは味の部分の計測値です。
皮の部分もほぼ同じ含有量でした。
白菊芋と赤菊芋で
大きな違いはありません。
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菊芋成分は季節でかわる
イヌリンに関しては
収穫時期が影響します。
先程のイヌリン含有量は10月に収穫した菊芋です。
冬(2月)になると
イヌリンの含有量は少なくなり、
40グラムを下回ることがわかりました。
これは冬の寒い時期に
イヌリンを栄養源として
菊芋自体が
厳しい冬を耐え抜いただめだと思われます。
イヌリンは菊芋の中で分解され、
オリゴ糖の1種
「菊芋オリゴ糖」となります。
さらに
「菊芋オリゴ糖」は分解され
グルコースとして栄養源になるのです。
グルコースとは「ブドウ糖」のことで
最も小さい糖質の単位です。
私たちの体の中では
血糖としても働いています。
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菊芋の違いまとめ
赤菊芋には
白菊芋よりも多くの
ポリフェノールが含まれる
約2倍です。
さらに
菊芋の実の部分よりも
皮の部分にポリフェノールは多く、
実の部分の約6倍です。
そのため
赤色(紫色)にみえるんですね。
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