コーヒーやカフェオレに
「デキストリン」が入っています。
「デキストリン」って
甘くするために入っているの?
実は
デキストリンは糖質からできていますが、
甘くないんです。
じゃがいもをなめても甘くないように
デキストリンも
甘さを感じません。
デキストリンを入れるには
大きく2つの「わけ」があるからです。
デキストリンとは?
デキストリンは食物繊維の一つです。
デキストリンをつくるには
ジャガイモやとうもろこしを
すっぱい状態で
ドロドロにしたものです。
以前の記事で
デキストリンが安全かどうかを
「作り方」から見ていきました。
その結果
デキストリンは
赤ちゃんの離乳食にも
含まれるほど比較的安全です。
デキストリンを作る過程に意外なものが!
ただし
原材料は
遺伝子組み換えの可能性があります。
ではどうして
カフェオレやコーヒーには
デキストリンが入っているのでしょうか?
例えば
キリン ファイア 贅沢カフェオレには
デキストリンが入っています。
原材料として
牛乳、砂糖、コーヒー、全粉乳、脱脂粉乳、
デキストリン、脱脂濃縮乳加工品/ 香料、
乳化剤、カゼインNa、安定剤(カラギナン)
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デキストリンの2つの特徴
1つ目は
デキストリンが入ると
トロトロの状態を保つことができます。
カフェオレの場合には、
ある程度のとろみがあると
牛乳とコーヒーが
分離するのを
遅くすることができます。
2つ目の理由は
デキストリンが入ると
コーヒーに「機能」を持たせることができます。
コーヒーに機能?
デキストリンが入ると
砂糖や脂肪が
体に吸収されるのを
ゆっくりにすることができます。
つまり
デキストリン入りのコーヒーを飲めば
食後に上がるはずの
血糖値や中性脂肪が
ゆっくりになるため
急激な変化を抑えることができます。
そのため
各コーヒー会社は
「難消化性デキストリン」を
加えることで
コーヒー+ αの機能をつけて
「機能性表示食品」や「トクホ」として
売り出しています。
さらに
デキストリンは
「難消化性」のため、
消化されにくく、
腸にいる腸内細菌まで届きます。
そして
腸内細菌のエサとなり、
腸内環境を整えてくれるのです。
ただしデキストリンが
便秘解消に役立つとする
サイトもありますが、
便秘が解消するかどうかは
「便秘の種類」によります。
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機能性表示食品とトクホの違いは?
おまけとして
機能性表示食品とトクホの違いです。
この違いは
消費者庁において
「審査が行われたかどうか」です。
機能性表示食品は
審査は行われず
届け出だけでオッケーです。
一方、
トクホ(特定保健用食品)は
審査が行われた後、
認可された商品です。
トクホの方が厳しいのです。
「難消化性デキストリン」は
トクホ商品の約30%で
使われているほど
大人気な機能性成分です。
デキストリンを配合するだけで
糖の吸収をゆっくりするため
「血糖値の急激な上昇を
防ぐことができます。」と
表示できるのです。
(青矢印のように)
また
デキストリンは
世界各国で使われてから
約30年近くも経っています。
現在のところ
安全な食品成分(添加物)の一つだと思います。
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