最終更新日: 2020.02.21

記憶力を保つために日野原さんが実践していたこと

脳の中には
大きく2つの領域があります。
神経細胞のいるところと
神経細胞のいないところです。

脳の横断画像では
それぞれ
「茶色の領域」と
「少し白っぽい領域」です。

少し白っぽい領域には
神経細胞はいません。

「神経細胞がいない」といっても
空洞ではありません。

神経細胞の情報が通る
「通路」になっています。

もう一度。

上の画像の中で
白い領域は
すべて神経細胞のいないところで
主に「通路」になっています。

つまり
神経細胞は
脳の外側に多く
内側は
その通路になっていることが
わかります(白質)



記憶が弱くなるのは神経細胞だけのせいじゃない。

2020年2月の
ネイチャーニューロサイエンスの論文で
この「通路」の部分も
日々新しく作られていること
報告されました。

同じ号に
ほぼ同じ発見が
2つ別々の研究チームから
報告されました。
Myelin Degeneration and Diminished Myelin Renewal
Contribute to Age-Related Deficits in Memory

こちらは中国の研究グループ。

Preservation of a Remote Fear Memory
Requires New Myelin Formation

こちらはアメリカの研究グループです。

もし
通路が
日々新しく作り替わっていないと
どういうことが起こるのでしょうか?

「記憶」が損われるのです。

覚えることができなくなるのです。
実は
加齢とともに
この現象がおきているのです。

これまでは
認知症を含めて
「記憶」ができなくなる原因として
「神経細胞」に
焦点が当てられていました。

つまり
神経細胞が
死んでいくから
「記憶が損なわれる」
ということです。

しかし
この「通路」の部分も
記憶を覚える時には
大切だということがわかりました。

いまさら
そんなこと!
わかってたでしょ?



これまで「通路」に目を付けた人はいないの?

いまさら
と思われるでしょうが、
これまでの
技術では
この「通路」が
「新しく作り替えられている」という事実を
見つけることができなかったのです。

たぶんそうだろうとは
思われていたのですが、
はっきりとした証拠をだした
研究がありませんでした。

そのため、
赤ちゃんからの
発達の時期に
通路は出来上がり
その後は
「あまり変化しない」と思われていました。



新しい技術でわかったこと

今回の新技術では
「新しくできた通路」にだけ
「光る目印」をつけました。

すると
2つのことがわかってきたのです。

1つ目は
通路は日々新しく作りかえられている。
この作業には
オリゴデンドロサイトという細胞が
働いています。

2つ目は
新しく作り替えられないようにすると
「記憶ができない」

ということです。

つまり
「記憶」できるためには
神経細胞だけでなく
オリゴデンドロサイトという
通路をつくっている細胞も
ひそかにガンパっているのです。



日野原重明さんの脳の若さの秘訣

この通路の構成成分は
油です。

なかでも
レシチンが多く含まれています。

105歳まで現役で活躍されていた
日野原重明さんは
毎朝、
コップ一杯の牛乳に
あるものを
入れて飲んでいたと
著書に書かれています。

それが
レシチンです。

レシチンには
動物性と植物性があります。

日野原重明さんが
毎朝取っていたのは
植物性レシチンです。

スプーン一杯の大豆レシチンです。

日野原さんの脳の中では
新鮮なレシチンによって
「通路も
日々新鮮な状態に保たれていた」
のかもしれません。



今日もありがとうございました。
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