ガン免疫療法は
効果的なのですが
欠点があります。
1つには
値段が高価なこと。
もう一つは
長期間使うと
効果がだんだん
なくなってくることです。
しかし
ある実験結果から
チェックポイント阻害剤と
「高脂血症薬」を併用すると
ガン免疫療法の効果を
倍増する可能性が出てきました。
ということは
少量で、
さらに長期間
がん抑制効果を発揮できる可能が高まります。
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がん抑制効果の研究結果とは?
実験には
大腸がんを移植したマウスを用いました。
オプジーボ単独群では
60日以内にがん細胞が増殖したため
マウスは全滅しました。
一方
オプジーボと
高脂血症薬を併用していた群では
半数以上のマウスが
120日を過ぎても生き残りました。
この結果から
高脂血症薬が
免疫療法の効果をあげていたことが
示唆されます。
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効果のあった高脂血症は何?
では
どういった高脂血症薬だったのでしょうか。
名前は
ベザフィブラート
(Bezafibrate)といいます。
この薬は
既に開発されて何年も経っていますので
薬価は安く抑えることができます。
ベザフィブラートの特徴として
細胞の中にいる
ミトコンドリアという
「細胞小器官」を
増殖させる特徴があります。
このためミトコンドリアが
細胞あたりにつき増加することが
今回の免疫療法の効果を上げた可能性があります。
ミトコンドリアとは
私たちの体の細胞全てに存在し
細胞にエネルギーを提供している
大切な細胞小器官です。
このミトコンドリアの量が
増えたと言う事は
細胞はエネルギーを効率的に作ることができます。
特に
酸素のある状況下で
ミトコンドリアは
効率的に
エネルギーを作り出すことができます。
今回のケースでは
ミトコンドリアが
増加したのは免疫担当細胞だと思われます。
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高脂血症薬以外に併用効果のあるものは?
今回
高脂血症薬が
ミトコンドリアを増やすことで
チャックポイント阻害剤の効果を
倍増することがわかりました。
ミトコンドリアは
高脂血症だけで増殖するのではありません。
筋トレで
筋肉が太くなってくるのは
このミトコンドリアが
筋細胞で増殖して
エネルギーをどんどんと
作ってくれるように変化したのです。
他にも
カロリー制限でも
ミトコンドリアを増やすことができます。
ただ注意点として
私も研究をしていて気づくのですが
肝臓や心臓や筋肉といった
臓器によって
運動やカロリー制限の反応は全く異なります。
特に
脳という臓器は特殊です。
カロリー制限をしても
ほとんど影響がありません。
脳にまで影響が及ばないように
他の臓器が必死に脳をサポートしているわけです。
ガンの種類によって
がん抑制効果のある
チェックポイント阻害剤との
併用剤は変わると思います。
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まとめ
今回、
高脂血症薬によって
ガン免疫療法の効果がアップしたのですが、
おそらく
免疫担当細胞のミトコンドリアを増やすことが
関係していると思います。
運動やカロリー制限などと
チェックポイント阻害との併用も
同じ理由で
がん抑制効果を倍増する可能性があります。
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