本庶佑氏のノーベル賞受賞おめでたいです。
もらった内容はガン免疫療法です。
オプジーボのなにがすごいのかわからない。
免疫力をアップするなら私も飲みたいという
という方に記事を書きました。
そもそも
がんはどうして増えるのか?
3年前の記事ですが、
チェックポイント阻害剤は なにがすごい? こんなところに がん細胞 みーつけた。
がん細胞は
もともと自分の細胞なので
異物とは認識されない。
ここが厄介なところです。
もしがん細胞が
異物であれば、
免疫系が働き、
体の外へ追い出そうと
色々な症状(発熱、下痢、嘔吐など)を示します。
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いつ頃からノーベル賞対象となった研究を続けてたのですか?
今回のノーベル賞に繋がる直接の分子(PD-1)に
関する最初の論文は1992年です。
Induced expression of PD-1,
a novel member of the immunoglobulin gene superfamily,
upon programmed cell death.
Ishida Y, Agata Y, Shibahara K, Honjo T.
EMBO J. 1992;11(11):3887-95.
最初の報告から今回のノーベル賞受賞までに
26年ほどかかっています。
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なにがきっかけでノーベル賞に繋がったのですか?
あるタンパク質(PD-1)の発現していない
マウスを作製してみると
心臓が炎症を起こしていました。
さらに調べると
「免疫が過剰に反応して心臓に炎症をおこしている」
ということが分かりました。
そこから
このたんぱく質(PD-1)は
免疫をコントロールしているのではないのか?
と考えたわけです。
原著の論文は以下です。
Science. 2001;291(5502):319-22.
Autoimmune dilated cardiomyopathy
in PD-1 receptor-deficient mice.
Nishimura H1, Okazaki T, Tanaka Y,
Nakatani K, Hara M, Matsumori A, Sasayama S,
Mizoguchi A, Hiai H, Minato N, Honjo T.
DOI: 10.1126/science.291.5502.319
この論文の最後の文章では
PD-1が自己免疫疾患を
抑制しているのではないかと締めくくっています。
These results indicate that
PD-1 may be an important factor
contributing to the prevention of autoimmune diseases.
実際に
PD-1を抑えると
ガンの免疫抑制効果を外すことができて
さまざまなガンに応用されています。
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なぜすごいのですか?
当時ガンの治療と言えば
ガン細胞を「いかにたたくか」という
「毒をもって毒を制する」という考え方でした。
よく「アクセル」と「ブレーキ」と言われていますが、
そんな概念すらなかったのです。
そこに
ある分子(PD-1)の機能を調べ、
ガン細胞が
身体の免疫系を抑制している
つまり
免疫系の「ブレーキ」をかけているということを
予想したのです。
さらにこれを応用して
ガン治療の新たな抗がん剤の分野を切り開きました。
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免疫を増強するので飲もうと思うのですが
無理です。
オプジーボを含めて
抗体医薬は飲んでも
ただのタンパク質として
消化されるだけです。
体力の弱っている方が
免疫を増強するなら
「腸」を意識して発酵食品・天然糖質・食物繊維です。
あとは
「呼吸」と「人との会話・ふれあい」。
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