最終更新日: 2018.09.25

貴乃花親方. 早く 腫瘍 がん検査を.

貴乃花親方(貴乃花 光司、花田光司)が
2018年8月21日に
秋田市内での夏巡業中に倒れ、
救急車で病院に搬送されたと報道されました。

よけいなお世話かもしれまんが、
なるべく早くに
精密検査をうけることをお勧めします。

特に
胃、腎臓、肝臓を
重点的に調べてもらう
ことを
強くお勧めします。

早期診断で
早期治療が始められます。

貴乃花親方が「けいれん」で倒れた

貴乃花親方は
1972年8月12日生まれなので
現在46歳です。

8月21日
午前10時10分ごろ、
貴乃花親方が
「けいれんを発症して意識がない」と119番があった。

普段から
貴乃花親方に高血圧があれば
脳梗塞や心筋梗塞あたりも疑われますが、
貴乃花親方の場合には
高血圧という顔貌ではありません。

退院後は
「意識がハッキリしている」ということです。

弟で元横綱・若乃花で
花田虎上さんは
8月22日、自身のブログ

「貴乃花親方が倒れた後
回復されたようで安心しました。」
とコメントしています。

でも
本当に
これで安心でしょうか?



貴乃花親方の3つの事実

では倒れた原因はなに?
確かな事実だけから判断します。

1つ目の事実
「倒れて病院に運ばれた」ことです。
痙攣・意識を失って倒れたことから
脱水、
ストレス性など
いろいろ考えられます。

まずは推測はやめて
事実だけに絞ります。

2つ目の事実は「痩せ」です。
2年ほど前から
貴乃花の激ヤセという記事が
時々出るようになりました。

確かに
身長は185cmで
体重は現役時代には161kgありました。
一方、
2016年では73kgとされています。

その後、
体重がどうなっているのかは気になります。

3つ目の「事実」は家系です。

貴乃花のお父さん
やおじさんの死因から
家系的になりやすい疾患が推測できます。

貴乃花親方の父親
二子山親方(貴ノ花 利彰
本名は花田 満)
現役時代からヘビースモーカーとして知られていた。
2005年5月30日に
口腔底がんのため
東京都文京区の
順天堂大学医学部附属順天堂医院で死去。

貴乃花親方のおじさん
初代 若乃花 幹士(わかのはな かんじ)
本名:花田 勝治、
1928年(昭和3年)3月16日 生まれ
2010年(平成22年)9月1日亡くなる。
2010年9月1日、
東京都新宿区の慶應義塾大学病院で
腎細胞がんのため死去。
享年83(82歳没)

つまり
貴乃花親方のお父さんもおじさんも
ガンでなくなっています。

ということは
貴乃花親方も
ガンにかかりやすい家系といえます。



低血糖が倒れた原因

今回、
貴乃花親方が
倒れた原因として
私は「低血糖」を考えています。

低血糖は
よく糖尿病の方で
インスリン注射や
血糖降下薬による治療を受けている場合に
現れる症状です。

空腹時などに薬が効きすぎて、
血糖値が下がりすぎて
めまい
ひどい場合には
痙攣で倒れることがあります。

では
貴乃花親方は糖尿病?

貴乃花親方の血糖値はわかりませんでしたが、
糖尿病ではないと思います。



ガンからの低血糖

可能性としては
ガンから来る
低血糖
つまり
腫瘍随伴症候群(paraneoplastic syndrome)で
低血糖が現れている
かと推測しています。

そのために
冒頭で
肝臓、腎臓、消化器系の精密検査を
強くお勧めしました。

腫瘍随伴症候群とは
ガンに随伴して出てくる症状全般を指します。

低血糖を起こす
ガンの種類としては
肉腫
胃がん
腎細胞がん
肝細胞がんが考えられます。

また
低血糖を起こす原因として
インスリノーマ(insulinoma)の可能性もありますが、
インスリノーマの80~90%が単発の良性腺腫であるため、
今回は除外します。

胃がんでは
栄養吸収の不全がおこります。

また
肝細胞がんでは
グリコーゲンやグルコースの大量消費がおこり
低血糖になります。

胃がん、肝細胞がん、腎細胞がん、
いずれの場合にも
インシュリンとよく似た
インシュリン様物質
(IGF やIGF-2)を
大量産生し放出します。

これにより
血液中の糖分は
急速に
細胞内に取り込まれ
低血糖となります。



まとめ

貴乃花親方が倒れた
という記事を目にした時から
ただのストレスでは
なさそうという気がしました。

冒頭で書いた通り
胃、肝臓、腎臓を含め
精密検査を強くお勧めします。

血液中の
ガンマーカーや
IGF類の値も測定した方がいいかと思います。

今回倒れた原因が
脱水やストレス性であれば
それほど気にすることもなく
普段の生活に戻れます。

ただ、
万が一の場合には
早期治療が第一です。

がん治療は
ここ数年
すごい勢いで進んでいます。
特に
光免疫療法です。

免疫療法はあやしい?
いえいえ
10年前の免疫療法は
怪しかったですが、
いまは
エビデンスに基づき
シッカリとした治療法になってきました。

特に光免疫療法です。

しかし
残念ながら
光免疫療法は
まだ実用段階ではありません。
臨床試験中です。



今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

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