朝丘雪路さんが
アルツハイマー型認知症のため
2018年4月27日に
亡くなられました。
82歳でした。
報道では
アルツハイマー病と
されていますが、
別の疾患が
合併していた可能性があります。
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合併していた疾患はなに?
朝丘雪路さんは
ここ数年
アルツハイマー病の
治療をされていました。
最後は「心不全」で亡くなられました。
実は
朝丘雪路さんは
うつ病を約5年間患っておられ
報道はされていませんが
「レビー小体型認知症」と
アルツハイマー病との合併の
可能性が大きいです。
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レビー小体型認知症の合併の可能性もあり
アルツハイマー病と
レビー小体型認知症の
病態は異なるのですが、
合併することも珍しくありません。
このことはあまり知られていません。
特に
レビー小体型認知症は
比較的
ここ数年で
知られてきた疾患であることから
医療従事者でも
まだ知らない方もいます。
臨床上
「認知症」と
診断された方の脳を
何十例も見てきましたが、
約50%は
アルツハイマー病と
レビー小体型認知症が混ざっています。
剖検されて
初めて
病気の確定診断がなされます。
朝丘雪路さんの場合に
剖検されたか
どうかは
わかりませんが、
レビー小体型認知症を
合併していた可能性もあります。
実は
レビー小体型認知症の
特徴の一つに
幻視や重度のうつ病があります。
2014年5月
朝丘雪路さんは
79歳のときに
重度のうつ病を発症していました。
「実は朝丘さんは老人性うつ病なんです。
昨年の秋頃からその症状は出ていて、よくなったり、
悪くなったりという状態だったのですが、
ここ最近はぼーっとうつむくことが多くなってしまったそうで…」(朝丘の知人)
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朝丘雪路さんは認知症のための治療はなにをしていたの?
認知症の原因でもっとも
多いのは神経変性です。
特に
神経変性のアルツハイマー病が
トップです。
次いで
前述した
「レビー小体型認知症」が多くなっています。
どちらの疾患も
アセチルコリンの分解を抑える
アリセプトを処方するのが基本です。
ただ残念ながら
あまり効果は期待できません。
さらに残念な事として
病態を改善する薬剤は
今のところ一切ありません。
ただ
アメリカを中心に着目されている
治療法があります。
「リコード法」です。
「リコード法」といっても
急に症状が改善したりするわけではありません。
この治療法を続けられるかどうかが肝です。
続けることができれば
90%の確率で
病態が改善するといわれています。
ヒトは
一人で治療を続けられるほど
タフではありません。
家族や仲間の
「愛」が
必要となってきます。
愛とは
最も親しい人を家でいたわることから始まります。
マザーテレサ
(べビブレ的意訳)
Love begins by taking care of the closest ones – the ones at home.
Mother Teresa
朝丘雪路さんの
ご冥福をお祈りいたします。
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今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
次世代には
認知症で苦労する人や
介護する人を少なくしたい。
「あなたから認知症予防を」をスローガンに
「研究」と同時にこのブログでコツコツと活動をしています。
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