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いよいよiPS細胞移植が臨床試験に入ります。
iPSパーキンソン病治験は8月1日開始
共同通信(2018年7月30日)
うまくいってほしいですが、
問題はコストですね。
一人当たり
1億円とか。
2008年にあるパーキンソン病患者さんが
亡くなりました。
この方は
生前に治療として
胎児の脳を移植した
パーキンソン病患者さんでした。
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異常凝集物の伝播
この患者さんが亡くなった後の脳をみたところ
驚くことに
移植した神経細胞にも
異常凝集物が確認されたのです。
本来は
真新しい細胞なので
異常凝集物は
できるはずはありません。
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「移植した新しい細胞にも
異常凝集物ができる」という所見は
2つの点で
研究の常識を覆しました。
1つ目は
異常凝集物が
細胞から細胞へと感染する可能性があること。
2つ目は
移植治療をしたとしても
再度発症してしまう可能性があることです。
iPS細胞による移植でも
同じことがおこる可能性があります。
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2011年と
2012年には
さらに驚くべき結果が報告されました。
パーキンソン病や
多系統萎縮症の患者さんの
亡くなった脳からの抽出物を
ネズミの脳に接種すると
ネズミの脳に
異常凝集物ができたのです。
さらに
ネズミには
症状も出始めました。
この当時のネズミは
普通のネズミと違い
遺伝子改変をしたネズミを用いていました。
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しかし
翌年2013年には
普通のネズミにも
同様の現象が見られることが報告されました。
つまり
患者さんからの
異常凝集物が
マウスに感染するということです。
ネズミの脳内では
グリア細胞の活性も起こっており
慢性炎症を示唆する所見です。
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これまでの治療法
残念ながら
パーキンソン病や多系統萎縮症を含めて
神経難病は
現在のところ
病態を改善する治療方法は1つもありません。
しかし
この異常凝集物が感染するという事実に
着目すると
新たな治療に結び付く可能性がでてきます。
異常凝集物の細胞から細胞への感染を
ストップすることができれば
病態をストップすることができるのです。
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一番
現実的な方法は
異常凝集物に対する抗体を免疫し
病態をとめる方法です。
アルツハイマー病では
この戦略に沿って
抗体免疫療法が
治験の最終段階まで進んでいます。
パーキンソン病に関しても
異常凝集物に対する抗体を用いた
免疫療法がフェーズ2まで進んでいます。
Mov Disord. 2017;32(2):211-218.
doi: 10.1002/mds.26878.
First-in-human assessment of PRX002,
an anti-α-synuclein monoclonal antibody, in healthy volunteers.
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3年先を見据えた治療法
抗体にかぎらず
異常凝集物の感染を止めることができれば
それ以上
病態が進行しないことになります。
このとき同時に
脳内環境を
良くする「運動」や「食」を意識すれば
病態の改善が期待できるはずです。
食に関しては
これまで通り
腸内環境を整える3つ。
「発酵食品」
「天然糖質」
「食物繊維」です。
病態をストップさせつつ
腸内から
身体・脳内を改善していくという
ダブルのアプローチ方法です。
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今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
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