クルクミンに抗炎症、
抗酸化作用があることは
これまでも知られていました。
今回の報告は
ヒトで長期(18カ月)にわたる
クルクミンの服用で
抗炎症効果や記憶テストの改善ということです。
クルクミンを
18カ月間も服用して
記憶テストと
PETスキャンをしている報告は初めてです。
カリフォルニアからの報告です。
研究を主導したのは
スモールガリー医師(以下)です。
その効果は?
また
クルクミンは何に含まれているのでしょう?
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クルクミンは
ウコンから摂れる
ウコンには
クルクミンという
ポリフェノールの一種が含まれています。
カレーのスパイスの黄色い色です。
ちなみに
「インドの認知症患者数を世界と比較してみた結果」
やはり
カレーの効果と
思えるほど
かなり低いんですね。
では
今回の研究を
もう少し詳細にみていきましょう。
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研究の方法
この研究では、
軽度の記憶障害を訴えた
50〜90歳の
40人の方が参加しました。
参加者は
ランダムに
プラセボ
または
クルクミン(90ミリグラム)を
1日2回、
18ヶ月間服用しました。
そして
試験開始時
および
6ヶ月の間隔で
認知機能の評価を受けました。
さらに
試験開始時
および
18ヶ月後に
血液中のクルクミン濃度を測定しました。
ボランティアの30人は、
研究の開始時
および
18ヶ月後に
PETスキャンを受けて。
脳のアミロイド
および
タウのレベルを測定しました。
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研究の結果
記憶テストでは、
クルクミンを服用している人は
18ヶ月間で
28%の記憶の改善効果がみられました。
また
クルクミンを服用している人は
気分も改善されていました。
抗うつ作用です。
PETスキャンでは、
クルクミンを服用している人の
扁桃体および視床下部では
アミロイドおよびタウの
シグナルが有意に少なくなっていました。
扁桃体および視床下部とは
特に
「感情やホルモン」を司っている領域です。
扁桃体や視床下部に
異常物質があると
それだけ
神経活動が低下して
気分的にも
ホルモン的にも
悪影響なのでしょう。
クルクミン服用によって
異常物質が少なくなったということで
神経活動も正常に近づいたということでしょう。
その結果が
「気分が良くなった」ということでしょう。
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日常でクルクミンを取り入れるには
愛媛県産業技術研究所によると
春ウコン100gには20mg
秋ウコン100gには160mgも
クルクミンが含まれています。
秋ウコンの方が
効率よくクルクミンを摂取できます。
しかし
ウコン50gは
なかなか大変です。
味的にも苦いし、
毎日続きません。
ハウス食品から
ウコンの力という飲み物が出ています。
ウコンの力(100ml)には
クルクミン30mg / 約200円
ウコンの力スーパー 100ml(120ml)には
クルクミン40mg / 約300円
となっています。
●ウコンの力の栄養成分
※1本(100ml)当たり
エネルギー 20kcal
脂質 0g
食塩相当量 0.09g
ビタミンB2 3.0mg
ナイアシン 14mg
たんぱく質 0g
炭水化物 5.0g
ビタミンB1 3.0mg
ビタミンB6 3.0mg
クルクミン 30mg
リン 3.1mg(分析値)
カリウム 46mg(分析値)
鉄 0.10mg(分析値)
「ハウスウコンの力シリーズ」
を参照
https://ukon.house-wf.co.jp/products/
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もうひとつ
秋ウコンの錠剤タイプがありました。
「秋ウコンホワイト」
一粒当たり50mgのクルクミンが含まれています。
一粒当たりの値段は91円です。
お試し一袋に
30粒(2750円)入っています。
お手軽に
良いことばかり
お伝えしてはいけません。
欠点として
残念なことに
ハウス食品の「ウコンの力」にも
サプリメントフードの「秋ウコンホワイト」にも
成分をみると人工甘味料が入っています。
ウコンの苦みを抑えるために
仕方ないですが。。。
還元麦芽糖水飴末、
還元型ウコンエキス末/結晶セルロース、
クエン酸、
ステアリン酸カルシウム、
微粒二酸化ケイ素、
香料、
甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)
腸内細菌のことを
かんがえれば
2日に一回程度が
無難かもしれないですね。
各自の体調を踏まえながら
参考までに。
今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
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「研究」と同時に
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