最終更新日: 2020.07.11

トレハロース が 腸炎 を起こすのではない. 腸内環境を貧弱にする 抗生物質 や 添加物 が問題.

雑誌Natureに
「トレハロースの摂取は
クロストリジウム・ディフィシル腸炎を悪化させる
Dietary trehalose enhances
virulence of epidemic Clostridium difficile」
という論文がでました。

この情報をもとに
マスメディアが
「トレハロースの安全性への疑問」
報道しています。

確かに
タイトルにインパクトがありますが、
この論文の「新発見」をよくみると
トレハロースの
まったく違う側面が見えてきます。

トレハロースが
菌を増殖させている
わけではありません。

強毒菌がトレハロースを
利用できるようになっただけです。

結果と原因が逆です。
その理由は3つあります。

2019年に入って
「このような事実はない」とする
論文が出ました。



トレハロースが起こすとされる腸炎は?

クロストリジウム・ディフィシル腸炎です。

クロストリジウム・ディフィシル腸炎(クロストリジウム・ディフィシルちょうえん、Clostridium difficile colitis)または偽膜性大腸炎(ぎまくせいだいちょうえん、Pseudomembranous colitis)とは、芽胞産生性偏性嫌気性細菌であるクロストリジウム・ディフィシル (Clostridium difficile) の異常増殖の結果として生じる大腸炎である。
C. difficile はヒト大腸内に存在しており、成人の2〜5%で検出される。

以上 ウィキペディアより引用

大切なことは
論文の示している事実(新発見)を
はっきりさせることです。

トレハロースの論文、3つの新知見

論文の中の新発見は3点です。

1強毒菌の遺伝子変異を発見

通常、
健常者にいるクロストリジウム菌と
腸炎を起こした
強毒クロストリジウム菌を比較した結果、
強毒クロストリジウム菌は、
トレハロースを分解できる遺伝子を持っていた

その結果
強毒化したクロストリジウム菌は
「トレハロースを500倍も効率よく代謝できる
その結果、
どんどんと増殖できる。

2強毒菌が腸炎を起こす

強毒クロストリジウム菌を
マウス腸内に接種した後
トレハロースを摂取すると
腸炎が悪化した
(腸内を無菌にした後に
強毒化した菌を接種したマウスを使用。)

3患者さんから強毒菌が分離された

クロストリジウム菌による
腸炎の患者さんのお腹の中には
やっぱり
強毒クロストリジウム菌が多かった

この3つの結果から
「日常摂取している
天然トレハロースも含めて
トレハロースは腸炎を悪化させる」と
結論付けています。



トレハロース販売会社の反論

トレハロースは
株式会社林原が
世界に先駆けて
その精製法を編みだしました。

そして
トレハロースを
世界中で販売しています。

今回のトレハロースと腸炎の論文に関して
林原は急きょ
コメントをだしています。

雑誌Natureに掲載されたトレハロースに関する論文について

腸内細菌叢を処理した上で、強毒性株を接種するという非常に特殊な試験系を用いています。その際、C57BL/6を用いたマウスモデルで実験されていますが、当該マウスは通常はトレハロース分解酵素を持っているため、経口投与されたトレハロースは小腸内でグルコースに分解され、大腸内ではグルコース経口投与と同様の結果になると推察されます。また、炭素源としてグルコースを含む他の糖質との比較実験結果も示されていません。

また

特に各国でのトレハロース認可時期と
Clostridium difficile(CD)
強毒菌の流行の関連性について
「トレハロースが市場に出る前から」発生している。
と主張しています。

林原は
この論文に対して
コメントを長々とかいていますが、
以下3つの事実を出せばいいのです。

「今回のNature紙が
指摘しているように
2002年以降
クロストリジウム菌による腸炎が
世界各国で流行している。
しかし
以下3つの事実より
結果と結論に乖離があり
こじつけである。」

1 トレハロースの普及と一致していない

最もトレハロースが普及している
日本を含めて
ヨーロッパやカナダでも
強毒クロストリジウム菌と
トレハロースの間に関係がみられない。

2 糖質を多く摂取しているため
強毒菌が増殖

掲載論文の結果は
トレハロース以外の
糖質を対照としておらず、
トレハロースが
単に
グルコースとなり
影響している可能性を除外できない。
(砂糖の消費量と腸炎の発生も比例するはず)

3 強毒菌だけに変異が
みられるわけではない

患者から単離された
強毒菌の遺伝子変異は
トレハロース代謝遺伝子以外にも
10000から100000個もあった。
そして
逆に
強毒化していない菌にも
トレハロース代謝遺伝子の変異があった。

以上。



ヨーロッパからでた新たなトレハロースの論文

Public Health England
イギリス公衆衛生局から
2019年に反論する論文が発表されました。

イギリス公衆衛生局は
日本でいう厚生労働省に匹敵します。

ヨーロッパでは
強毒クロストリジウム菌と
トレハロースの間に関係がない。

また
遺伝子変異が
トレハロースによって起こすことはない。
という趣旨です。



トレハロース論文の大切な点

トレハロースによって
強毒菌が出てきたとする
今回の論文は
かなり
こじつけがありました。

食の安全と安心を科学する会
でも
結果と結論がおかしいと
コメントしています。

ただし
私はこの論文が
将来、
世界的に大問題になる
「大切なポイント」を
ついていると思います。

それは
腸内環境の貧弱性です。

原因は
抗生物質や食品添加物を多用する
世界各国の医療・食料システムです。

クロストリジウム菌以外にも
O157大腸菌など「腸炎」は
ここ数十年
以前と比べて増えています。

くりかえしますが
問題は
腸内環境の貧弱化なのです。

今後も
抗生物質や食品添加物を
多用する限り
ますます
腸炎は増加します。

加えて
アレルギー、
肥満、
ガンや神経難病も増加するでしょう。

そのためにも
本来の健全な腸内環境を意識しましょう。

日常の食生活に3つを取り入れる。
天然糖質(オリゴ糖)
食物繊維
発酵食品

そして
日常から
人工添加物をなるべく少なくする。
すると
徐々に健全な腸内環境になります。

そして
腸炎や
それ以外の疾患の症状も
抑えられるでしょう。



今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

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