最終更新日: 2017.10.30

多発性硬化症 (MS) に対する 最新の治験結果が 10月28日 パリで報告予定. (メディシノバ)

2017年10月29日学会での報告内容を追記しました。

メディシノバ株式会社が
本日、経常報告を行いました。

経営面での報告でした。
筋萎縮性側索硬化症や多発性硬化症の
臨床試験結果や経過報告などは
ありませんでした。

臨床試験結果は
明日からパリで開催される
MSParis2017 第7回Joint ECTRIMS-ACTRIMS Meeting.
(2017年10月25日から28日まで開催) の最終日で
発表されると思われます。



メディシノバ株式会社
現在、
MN-166 (イブジラスト Ibudilast)を用いて
多発性硬化症(multiple sclerosis、MS)と
筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対して
治験を行っています。

その臨床試験結果を
2017年10月と12月に報告予定です。

まずは
MSPARIS2017という学会(パリ、フランス)で
発表予定です。



MSの学会ということもあり、
進行性のMSの患者さんに対する
フェーズ2の治験結果が
発表されると思います。

最終日の
2017年10月28日に
ブレーキングニュースの一つとして
取り上げらるようです。

MSPARIS2017学会へのリンクです。



MSもALSも病態として慢性炎症が起きています。
MN-166は炎症を抑える薬剤です。

特にMSでは
炎症が繰り返されます。

以前、残念ながら
MSでなくなった方の
組織を触ったことがあります。

硬い部位(硬化)が神経系の
あちこちにあります(多発性)。



硬化の部位には
リンパ球が浸潤して
自己の組織を攻撃している像が見えます。

これが炎症です。



一方、
ALSでは
主に脊髄の両横(側索)が
硬く(硬化)なっています。

部位は違うのですが
やはりこの場所に炎症が起こっています。

残念ながら
MSもALSも原因がわからないのです。



MN-166は
この慢性炎症を抑える対処療法です。
根本治療ではありません。

MN-166は「ケタス」という名前で
杏林製薬(株)から以前販売されていました。

ケタスは約25年間
約320万人の人が長期に服用しているので、
安全性が保証されています。

MN-166がどの程度、
慢性炎症の病態を抑えることができるのか?

気になるところです。

まずは
学会の発表を待ちましょう。

2017年10月29日学会での報告内容を追記

イブジラストにより
MSの脳萎縮が半減することが
治験結果よりわかりました。
詳細は
「複視や手足のしびれといったMS症状が50%にまで軽減される可能性」



今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

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