現在、
認知症(アルツハイマー病やレビー小体型認知症)の3人に1人は
予防することができるのに
発症してしまっています。
2017年7月の「ランセット」という
世界的な雑誌から報告されました。
http://www.thelancet.com/commissions/dementia2017
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世界中で
約5000万人の認知症患者さんがいます。
今後30年で
1億5000万人に膨れ上がるだろうと
予測されています。
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2017年7月に
24カ国の認知症のエキスパートが
これまでの報告を踏まえて
独自に今回論文として提出しました。
認知症の9つのリスクファクターと
同時に
認知症と関わるすべての方に3つの提言をしています。
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9つのリスクファクター
今回の論文の著者の一人である
ロンドン大学の
リヴィングストンギル教授によると
「日常の9つの項目を意識するだけで
認知症 約3分の1は予防が可能です。」
つまり
以下の9つの生活習慣を少し変化させるだけで
約3分の1(正確には35%)の
認知症を防ぐことができるのです。
9つの要素とは
1 高血圧への処方
2 基礎的な教育をうけている
以下は
65歳以降の方。
3 社会との関わり
4 喫煙
5 聴力の衰え
6 運動不足
7 うつ
8 糖尿病
9 肥満です。
これらの9つの要因が
認知症発症に係るリスクは以下です。
中年期以降の聴覚低下 9パーセント
初等中等教育 8パーセント
晩年期からの喫煙 5パーセント
晩年期からの「うつ」 4パーセント
晩年期からの運動不足 3パーセント
晩年期からの社会的孤立 2パーセント
中年期からの高血圧 2パーセント
万年紀からの糖尿病 1パーセント
中年期からの肥満 1パーセント
トータル 35パーセント
それ以外は
遺伝要因や未解明の部分です。
少なくとも35%は自身の習慣を変えれば
認知症になる要因を
取り除くことができるのです。
KinKi Kidsの堂本剛さんが
突発性難聴で仕事を休まれていました。
(2017年6月27日に入院
2017年7月4日に退院。)
認知症発症のリスクファクターとして
5 聴力の衰え
があります。
しかし
65歳以前の
突発性難聴や
聴力の低下と認知症は
あまり関係がありません。
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また
この論文では
同時に以下の3つのことを提言しています。
認知症に関わりのあるすべての方に贈る3つの提言
介護する方に対するケアも忘れずに。
介護は非常に「うつ」のリスクが高まります。
「うつ」のリスクを減らすために
介護されている方には充分心配りをしましょう。
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終活をしよう。
なくなる方の3分の1は
現在、認知症を抱えていると言われています。
終末期には
自分の意思や希望を伝えられないかもしれません。
前もって周りの人に
自分の希望や意思を伝えておくのが良いでしょう。
将来どのようになるかは誰にもわかりません。
金銭の管理、
車の運転、
または武器(鉄砲、猟銃など)を
保有しているの場合には
あらかじめ話をしておくことをおすすめします。
あくまでも
個人の尊厳を重視しながらです。
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人との関わり
人と人のとの関わりを持つように意識しましょう。
社会的な孤立は
非常に認知症率を高めます。
診断技術はどんどん進化しており、
介護やケアはもっと楽になるかもしれません。
しかし
社会とのかかわりは
機械や技術の進歩ではどうしようもありません。
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最後に
2500年も前に、
すでに言われていた
医学の祖・ヒポクラテスの格言です。
「病人の概念は存在しても、
病気の概念は存在しない。」
病「気」として
気持ちまで「病」にする必要はないですよ。
と、わたしは
この言葉を理解しています。
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今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
介護する人にまで配慮するのは
大切なことだと思います。
情報を必要としている人に
届けてあげましょう。
それ自体が
人と人とのコミュニケーションとなり
認知症予防ともなります。
みそしる一押しお願いします。
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