2017年10月19日に加筆しました。
藤井聡太さんの30連勝も目前です。
2017年6月27日時点
29連勝。
残念ながら
29連勝でストップしました。
藤井4段は
浦野真彦八段や
小林裕士七段を破ってますから
まぐれではなく、
実力です。
藤井4段から
藤井5段も
時間の問題です。
では
将棋のプロと
アマチュアには
頭の使い方に差があるのでしょうか?
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あります、
一番の違いは
「直観力」です。
将棋の熟達者は「直観」によって
短時間で次の手を選んでいます。
そう直観です。
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では
この直観と
頭のどこの部分が
関わっているのでしょうか?
一つは
楔前部(ケツゼン部、赤い部位)です。
以下の研究は
理化学研究所からの報告です。
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機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)を用いて
将棋を指す際に、
プロ棋士だけが活発に働かせている
神経回路を調べました。
「プロ」「高段位アマ」「中段位アマ」の
3グループの
合計28人を対象にしました。
fMRIで測定しながら
将棋をさしてもらいました。
すると、
「プロ」だけに
活発に動く脳の領域があったのです。
それが
頭頂葉の楔前部(けつぜんぶ)でした。
さらに
「プロ」「高段位アマ」の2グループの
合計計34人に、
詰将棋の問題を解いてもらいました。
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このとき
問題を見せるのは
たったの1秒です。
答えは2秒以内です。
なぜ、こんなに短時間なのかというと
「直観」をつかっているときの
脳の動きを調べるためです。
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その結果、
「プロ」だけで
活性化している領域がありました。
脳の奥の方にある
大脳基底核の尾状核(びじょうかく)という部分でした。
「プロ」では、
先ほどの
楔前部が活性化しているときには
同時に
尾状核も活性化していました。
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頭のてっぺんのやや後方に当たる
楔前部(けつぜん部)
といえば、
その「大きさ」が
実は
「幸福感」と相関性があるのです。
つまり
幸福感が大きい人ほど、
楔前部も大きいという
研究結果が
京都大学から出ています。
以下引用
2015年11月20日
佐藤弥 医学研究科特定准教授らの研究グループは、主観的幸福の神経基盤について、脳の構造を計測する磁気共鳴画像(MRI)と幸福度などを調べる質問紙で調べました。その結果、右半球の楔前部(頭頂葉の内側面にある領域)の灰白質体積と主観的幸福の間に、正の関係があることが示されました。つまり、より強く幸福を感じる人は、この領域が大きいことを意味します。また、同じ右楔前部の領域が、快感情強度・不快感情強度・人生の目的の統合指標と関係することが示されました。つまり、ポジティブな感情を強く感じ、ネガティブな感情を弱く感じ、人生の意味を見出しやすい人は、この領域が大きいことを意味します。こうした結果をまとめると、幸福は、楔前部で感情的・認知的な情報が統合され生み出される主観的経験であることが示唆されます。主観的幸福の構造的神経基盤を、世界で初めて明らかにする知見です。
本研究成果は、2015年11月20日に英国科学誌「Scientific Reports(サイエンティフィックリポーツ)」誌のウェブサイトに掲載されました。
楔前部の領域をフルにつかって
体積をおおきくすれば
幸せにも結び付くはず。
筋トレならぬ
楔トレ(ケツトレ)です。
幸せ感も
直観力も
関係する楔前部を
大きくすれば
いいことあるんじゃない?
ではどうやって
ケツトレをするか
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実は
瞑想によって
ケツゼン部の体積を変えることができるのです。
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瞑想と脳の構造変化
Shifting brain asymmetry: the link between meditation and structural lateralization
Soc Cogn Affect Neurosci (2015) 10 (1): 55-61.
まとめると
プロ棋士に学ぶ
頭の使い方は「直観力の鍛え方」です。
実際には
楔前部と尾状核のうちの
楔前部を
瞑想によって
大きくできるのです。
今日の記事はここまで。
ケツトレは
認知症予防にもいいはずです。
詳細はこちらの記事をどうぞ。
みそしる一押しお願いします。
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