カロリーを気にしているので
カロリーゼロの砂糖にしています。
実は
「腸」が泣いています。
特に
腸内の粘膜上皮は
入れ替わりが激しいです。
言い換えれば
新陳代謝が活発です。
カロリーゼロの食品には
「人工甘味料」が
たっぷりと入っています。
人工甘味料による
腸への影響は大きいだろうと
以前から推測はされていました。
2014年に
実際に
「人工甘味料」による
腸への悪影響が示されました。
では
順にみていきましょう。
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腸内環境の悪化はストレスだけじゃない!
潰瘍性大腸炎は
すぐにお腹が痛くなり、
下痢、
下腹部のハリ
その後
大腸がんにつながることも
珍しくありません。
簡単に言うと
潰瘍性大腸炎は
腸の粘膜がやられて(炎症)しまう
原因不明の病気です
原因はストレス!
だけではありません。
複合的な原因が
腸内環境に悪影響を及ぼすのです。
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人工甘味料はじわじわと身体を蝕む
ストレスと
腸と脳は直接、関係します。
ストレスだけではありません。
普段から摂取している
食べ物の中にも
腸内環境に悪影響を及ぼすものがあります。
人工の糖質
つまり
人工甘味料です。
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表紙の画像は
Scientific Americaより改変。
複合的な人工甘味料の悪影響はだれもわからない
人工甘味料は安く、
砂糖の数倍の甘みをもつため、
無数の食品に使われています。
人工甘味料は
名前の通り、
天然には存在せず、
人工的に作られたものです。
スクラロース,
アスパルテームや
アセスルファムカリウムがあります。
アスパルテームは
L-フェニルアラニン化合物と
表記してあることもあります。
アセスルファムカリウムは
アセスルファムKと表記してあることもあります。
いずれも消化されにくい(されない)ので
カロリーゼロなどとうたわれています。
さらに、
甘さを感じるため
いろいろな食品に使わています。
特に
耐糖能異常のある人や
2型糖尿病の人にもおすすめされています。
しかし、
この消化されにくい人工甘味料こそ
ドカーンと腸内環境(腸内フローラ)に
悪影響を及ぼすのです。
人工甘味料が
腸内環境や耐糖能に
どのように影響するか
検討した研究が出ました。
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論文
タイトルは
「人工甘味料は腸内微生物相を変化させることで
耐糖能異常を引き起こす」
Artificial sweeteners induce glucose
intolerance by altering the gut microbiota
Nature 514, 181–186 2014
doi:10.1038/nature13793
イスラエルのグループからの研究報告です。
以下、大まかなまとめを上記より引用。
ノンカロリー人工甘味料(NAS)は、世界で最も広く用いられている食品添加物の1つであり、痩せた人も肥満の人も同様に日常的に摂取している。カロリー量が低いため、NASの摂取は安全で有益だと考えられているが、その裏付けとなる科学的データは少なく、議論が続いている。本論文では、一般に使用されているNAS製剤の摂取が、腸内微生物相の構成や機能の変化を引き起こして、耐糖能異常の発生を促進することを示す。NASが関与するこうした代謝への有害な影響は、抗生物質投与によって解消される。また、NASのこうした影響は、NAS摂取マウス由来の糞便微生物相、あるいはNASの存在下で嫌気的に培養した糞便微生物相の無菌マウスへの移植によって、完全に移転させることが可能である。我々は、NASで変化し、宿主の代謝性疾患感受性に関連する複数の微生物代謝経路を突き止め、また、健康なヒト被験者でもNASによって同様にディスバイオーシス(腸内微生物相のバランス異常)や耐糖能異常が生じることを明らかにする。総合すると今回の結果は、NAS摂取、ディスバイオーシスおよび代謝異常を関連付けるものであり、従ってNASの大量使用についての再評価の必要性を示している。
10週齢のネズミに,
サッカリン、
スクラロース、
アスパルテーム、
スクロース、
もしくは
グルコースを給水として与えます。
11週間後に
経口ブドウ糖負荷試験を行い、
耐糖能を調べました。
すると
サッカリン、
スクラロース、
アスパルテームを投与したネズミは
耐糖能異常を示しました.
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現在
人工甘味料は安全となっています。
あなたの今日食べる
加工食品の裏のラベルを見てみましょう。
いろいろ使われています。
しかし
複合的な人工甘味料の身体への影響は
だれも調べていません。
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まとめとして
今回は
ネズミの結果ですが、
人工的な甘味料が
腸内環境に悪影響を及ぼすことは
はっきりと示されました。
ジワジワと身体を蝕んでいくのです。
実際に
論文の後半部分では
ヒトに対して
実験をしています。
(今回は長くなったので
省略しました。)
腸内環境が悪化すれば、
慢性炎症が起こりやすくなり、
認知症、うつ、自律神経失調症といった
神経系の病気にも
直接結びついてくるのです。
便利で使いやすいものは
重宝されます。
しかし
「お手軽」と引き換えに
「安全」を失っています。
やはり
自然の恵みである
「天然の甘味料」を生かしましょう。
とくに
ほっとけば出来上がる甘酒は
一番のお薦めです。
調味料としても使えます。
めんどくさがりの私でもできます。
(^-^)
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今日の記事はここまで。
次世代には
認知症で苦労する人や
介護する人を少なくしたい。
「あなたから認知症予防を」をスローガンに
「研究」と同時に
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