最終更新日: 2020.09.6

認知症と糖質の関係. アルツハイマー病になりやすい人の食生活は? 疫学データから将来がわかる.

認知症の原因として多いのは
「アルツハイマー病」と「脳血管性認知症」です。
アルツハイマー病にも脳血管性認知症にも
なりやすい人、なりにくい人がいます。



簡単に言えば

「どのような食生活の人が
将来
認知症になるのでしょうか?」

こういった研究では長年にわたって調査を続ける必要があります。

行っているのは九州大学。
対象は福岡県久山町の住人の方です。

久山町の方々は年齢、職業、栄養状態など
典型的な日本人のサンプル集団と考えられます。

調査では1,000人以上の方を追跡し、
認知症の診断には頭部CTやMRIを行います。

なんと診断する対象者は990人以上、
ほとんどの方を対象としています。

その後亡くなった方の
80%は実際に剖検を行い脳を再評価します。

これほどの集団を追跡調査する研究は
世界でも珍しく、貴重なデータです。




そこから出てきた結果として
アルツハイマー病の危険因子の一つは
糖代謝異常でした。

つまり
糖尿病およびその予備群の人。
Neurology 77 1126 (2011)

大切なこととして

空腹時の血糖値(IFG)は
あまり関係がない。

アルツハイマー病に将来なりやすい人は
食後2時間の血糖値がズルズルと
依然として高かった(食後高血糖)人達(IGT)です。

これらの人たちは同時に
脳血管性認知症にもなりやすいです。



また脳血管性の認知症の
危険因子は高血圧です。

ちなみに高血圧は
アルツハイマー病のなりやすさとは
あまり関係がありません。

血圧測定や食後の血糖値測定を
定期的に行っていれば
両方とも低く抑えることができます。

そして結果として
将来、認知症の予防にもつながります。

私の場合には
食前、(空腹時)89(mg/dl)程度です。

ただ、

食後では血糖値220もありました。
これほど高いと
尿に糖が出てしまいます。

とくにバームクーヘンをたべると
すぐに200を超えてしまいます。

ということで
カステラやふわふわの洋菓子は大好きなのですが、
少し控えて、一週間に一回程度
定期的に血糖値を計っています。

下はミカンを2つたべた一時間後の血糖値です。

果物(果糖)はあまり血糖値をあげませんでした。

研究者として身体を張ってデータを出しています。
( ̄ー ̄) キリッ






みんなで
認知症を予防しましょう!
(^.^)
(今日の記事はここまでです。)


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