最終更新日: 2016.11.14

トリプルネガティブ乳がんの治療に免疫療法を選択できる日も近い 臨床試験開始のお知らせ

免疫療法は
乳ガン細胞には、
効かないだろうと
これまでは思われていました。

なぜなら、
白血球(リンパ球)の攻撃(浸潤)した組織・病理像が
乳がんではほとんど見られないからです。

もし体の中のリンパ球が
ガン細胞を異物だと認識していれば、
ガン細胞を取り囲み、
攻撃する場面(組織像、病理臓)が見られるはずです。

しかし、
よーく観察してみると、
ある種の乳がんでは
リンパ球の攻撃(浸潤)した組織像が
みられることが分かってきました。

lymphocyte

血液中の白血球、T細胞(オレンジ色)が
ガン細胞の表面に集まっています。

実際に、
エストロゲンやプロゲステロンなどの
ホルモン受容体陽性の乳がんの10パーセントでは
リンパ球浸潤が認められます。

また
上皮成長ホルモンレセプター(HER2陽性)の
15パーセントでも、
リンパ球浸潤が認められます。

さらに
最もタチが悪いとされる
トリプルネガティブの乳がん
(以下3つのレセプター陰性乳がんの総称、
エストロゲン、プロゲステロン、
および上皮成長ホルモン)
のうち、
20パーセントでリンパ球浸潤が起こっています。

つまり
免疫系が僅かでも
反応しているということは、
免疫療法(チェックポイント阻害剤)の効果が表れる
可能性があるということです。

免疫療法にも
いくつか種類がありますが、
「チェックポイント阻害剤の効果」は
これまでの記事に書いてきました。

免疫療法って怪しいでしょ?
免疫療法って効かないでしょ?
免疫療法って高価でしょ?

っていう方はこちらサイトをどうぞ。
こちらがその続きです。

なんで
こんなに高いんだっ
とご立腹の方は

こちらの記事をどうぞ。

現在、
免疫療法先進国のアメリカでは、
チェックポイント阻害剤が
メラノーマと小細胞性肺がんに適用され、
効果を発揮しています。

日本でも
小林麻央さん含め多くの方が、
乳がんの治療法を増やして、
選択できるようにと願っています。

いよいよ(ようやく)
日本でも
トリプルネガティブの乳がんの患者さんを対象に
チェックポイント阻害剤の臨床試験が開始されました。

東京と大阪周辺の方は
近くで臨床試験を受けれるかもしれません。

早速、
担当の会社の方に連絡をしたところ、
後日、
電話がかかってきました。

尋ねられる項目は以下です。
癌のステージ
手術をしたかどうか。
または手術をした方は
手術の時期がいつなのか。
現在、抗がん剤を使用しているか否か
などを尋ねられます。

乳がんには
外科的手術、放射線治療、抗がん剤に加えて
免疫療法(チェックポイント阻害剤)を選択肢として考えてもいいと思います。

治療にかかる費用はおそらく無料ですが、
今後の方向性を含め主治医の先生と
相談しながら進めることをおすすめします。

MSD株式会社
電話
03-6272-0419 です。
医薬品情報データベースのサイトをみました」と
言って電話をすれば
すんなり話が進むはずです。

Babybrainべビブレを見ましたといって
電話をしても
なんですかそれ???となります。ので
ご留意ください。

みそしるを一押しお願いします。

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