最終更新日: 2020.09.6

自律神経失調症はどうしておこる? 原因がわかれば改善できる

パーキンソン病や
レビー小体型認知症の
患者さんでは
神経細胞に
あるタンパク質(アルファーシヌクレイン)
がたまり始めます。

「自律神経失調症のかたも
すこし読み進めてください。
自律神経のある部分の代謝が
上述の疾患同様に悪くなってます。」

上記の写真の左は
神経症状のない
別の病気で亡くなった方の脳組織です。

一方、右は
認知症を伴った
レビー小体病の方の脳組織です。

どちらも剖検材料です。

どちらの組織にも
同じように
タンパク質を分解する酵素
で処理しました。

処理時間を
0分(無処理)、
5分、
10分と変えました。

健常者の神経では
茶色い色が徐々になくなります。
これは、
タンパク質が
分解していることを
示しています。

では
パーキンソン病や
レビー小体型認知症の
患者さんでは
どうでしょうか?

違いが
5分、
10分で現れています

茶色いものがたくさん残っています。

しかも
かなり広範囲に残ったままです。

これは
タンパク質分解酵素に
溶けなかった
異常なタンパク質です。

では
この異常な
タンパク質が
自律神経失調症と
どう関係するのでしょう?

実は
これらの
異常タンパク質が蓄積している
場所が問題なのです。

たとえば
伝言ゲームで
ヒトからヒトに
言葉を伝えるときに
口がスムーズに動かなかったら
どうでしょう?

伝言ゲームは
かなり困難です。

この場合の
ヒトの「口」に当たる部位に
異常なたんぱく質が
蓄積しているのです。

神経細胞の
「口」に相当する場所は
前シナプス」といわれます。

前シナプスに
異常タンパク質がたまるので
神経機能が
次の神経細胞に情報を
伝えることができなくなります。

特に
パーキンソン病や
レビー小体型認知症の
患者さんでは

早期から
自律神経のこの場所
「前シナプス」に
異常タンパク質が
たまり始めます。

自律神経の本来の機能が
発揮できず
内臓全般に
影響を及ぼしています。

その後、
中枢の神経にも
広がっていきます。

パーキンソン病の震えや
レビー小体型認知症の
幻覚・パレイドリアなどが
出現するのは
異常タンパク質が
中枢にもひろがった結果です。

治療としては
異常タンパク質を
たまらないように
できればいいです。

そのために
北米、ヨーロッパ
または
我々の研究室では
細胞の代謝を活発にして
異常なものを洗い流してしまおうと
しているのです。

これが
細胞に本来備わっている
オートファジー機能です。

オートファジーを
活性化する
効率のよい
方法があれば
脳内の神経細胞の代謝をアップし、
異常タンパク質もなくなるはずです。

特に
私たちの研究室では
薬剤をつかうよりも
できるだけ
自然な方法を模索しています。

その結果
オートファジーを
活性化する方法の一つが
天然糖質の
トレハロース

だったというわけです。

おまけ
「自律神経症状はどうしておこるの?」
の答えとしては
「自律神経の前シナプスに
異常タンパク質がたまり始めるから」
です。

では
どうして自律神経なの?
どうしてたまるの?

まだまだわかりません。
(゜_゜?)

わからないけど
なんとかしたい。

同時に

わからないところが
もし、
わかれば
新たな対処法がまた
出てきます。

参考になれば
幸いです。

今日の記事はここまでです。
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