最終更新日: 2020.09.6

パーキンソン病とノルアドレナリンとアドレナリン 自律神経失調症との関係は?

自律神経は常に
身体の反応を滞りなく
司ってくれています。

今、息し忘れてた!
とか
心臓動かすの忘れてた!
なんてことにはならないありがたい存在です。

DSCN2906 blog 20160405 smile

以前
パーキンソン病
レビー小体型認知症では自律神経障害が
初期から出現すると記事にしました。

さらに別の記事では
これらの疾患の治療に関しての記事を書きました。

実は
この2つの事実、
「自律神経」と
「ドーパミン」には深い関係があります。

正常であれば
体内でタンパク質と酵素を介してドーパミンが作られます。

その後
ドーパミンから
ノルアドレナリンという物質が
作られます。

一方、
自律神経(交感神経と副交感神経)のうち
交感神経は
ノルアドレナリン
という
神経伝達物質をつかって
情報を伝えます。

ここで
ピンときた方は鋭い

そうです。

ドーパミンから作られた
ノルアドレナリン
交感神経で利用されるのです。

では
ドーパミンが少なくなる疾患
(パーキンソン病やレビー小体型認知症)では
ノルアドレナリンも少なくなるの?

その通り。

さらに

交感神経は
副腎(英語でadrenal glandといいます)
(腎臓の上にあります。)
をコントロールしています。

そこで
アドレナリン(adrenal-in)を作るのですが

パーキンソン病や
レビー小体型認知症の方では
アドレナリン産生のバランスが崩れます。

その結果、
低血圧や低血糖など
諸症状がおこるのです。

自律神経失調症の症状と似ています。

その通りです。

自律神経がうまく働かなくなると
動悸や息切れ
胸の苦しさ
めまい、
消化不良、便秘
などなど
ありとあらゆる症状が出始めます。

実は
原因が
パーキンソン病やレビー小体型認知症なのに
「自律神経失調症」として病院で適当な薬を
処方されている方も大勢いると推測します。

さらにたちの悪いことに
処方される薬の中には
うつ様症状だということで
ドーパミンを抑制するものもあるのです。

パーキンソン病や
レビー小体型認知症の方では
ドーパミンが減少しているために症状が発症しているのに、
さらにそれを抑えてしまうのです。

ドグマチール(一般名:スルピリド)は
パーキンソン病やレビー小体型認知症の方へは絶対にダメです。

自律神経の障害が初期に見られることを利用して
パーキンソン病やレビー小体型認知症の方の
診断法(心筋シンチ)でも利用されています。

(今日の記事はここまでです。)

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「研究」と同時にこのブログでコツコツと活動をしています。
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