最終更新日: 2019.06.26

ゲノム編集食品は赤ちゃんが食べても大丈夫?遺伝子組み換え食品とゲノム編集食品の違いは?

遺伝子組み換え食品(GMO)は
平成13年から表示義務があり
食品には必ず「遺伝子組み換え」と表示されます。

対象は
大豆
とうもろこし
じゃがいも
ばれいしょ(じゃがいも)、
なたね、
綿実、アルファルファ、てんさい
8種類です。

一方、
最近、「ゲノム編集食品」というのが出てきました。
2019年の夏ごろからは
本格的に解禁されるため、市場に流通し始めます。
この2つは何が違うのでしょうか?



ゲノム編集食品の見分け方は?

約40万人が加盟する
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会
(東京都新宿区)は
24日、総会で「ゲノム編集食品を取り扱わない」と決議した。
同連合会は「安全性や環境への影響などにも懸念があり、
管理が届く原材料しか使用しない対応をする」と話している。

ゲノム編集食品には、
外部から遺伝子を導入する手法と、
狙った遺伝子を壊して変異を起こす手法がある。
後者について、国は「自然界でも起こりうる変化」
「従来の品種改良と区別できない」などとして、安全性審査の対象外とした。
表示義務も課さない見通しとなっている。
開発者には届け出を求めるが、義務ではない。

2019年6月25日
朝日新聞デジタル

朝日新聞デジタルの記事では
生活クラブがゲノム編集食品を扱わないと
決議しましたが、
どのようにしてゲノム編集食品と
判別するのでしょうか?

現在のところ
ゲノム編集食品については
表示義務はありません。
ゲノム編集食品の情報を厚生労働省に届けるだけです。

そのため
扱わないといっても
会社か厚生労働省に
問い合わせをしない限り
ゲノム編集食品かどうかはわかりません。

しかし
2019年4月ごろから
消費者が選択できず困るので、
表示を義務化することも含めて
厚生労働省は再度
検討を始めているそうです。



ゲノム編集食品と遺伝子組み換え食品の違いは?

遺伝子組み換え技術は
細菌やウィルスまたは
その遺伝子などを使って

遺伝子を改変する技術です。

一方、
ゲノム編集は
人工酵素を使い
狙ったゲノム上の配列だけを
切り取ったり
置き換えたりする技術です。

クリスパーキャス9と言うゲノム編集技術が
2012年に開発されて以来
目的とする遺伝子変異を
1000倍以上効率よく起こすことが
できるようになりました。

わたしが遺伝子改変を約10年前に行ったときには
約900個の受精卵から遺伝子を取り出して
目的の遺伝子変異が起こっていたのは
たった2つでした。

確率は0.22% 
これでも良いほうでした。

しかし
クリスパーキャス9は
ほぼ確実に
目的の遺伝子に変異を入れることができます。

この技術が食品に応用され、
「ゲノム編集食品」と呼ばれます。



ゲノム編集食品と突然変異は違う!

私としては
遺伝子組み換え食品同様に
「ゲノム編集食品」も表示してほしいです。

理由は2つあります。

1つ目の理由
ゲノム編集食品は
突然変異で生まれた食品とは
やはり違うからです。

ゲノム編集技術を使ったときには
必ず「目印となる遺伝子」を入れ込みます。
最終的に食品から
その目印遺伝子が除去されているのかどうか
がわからないからです。

確かにゲノム編集技術で起こる変異は
自然界で起こる変異と同じ場合もあります。

例えば
近畿大学が作った筋肉ムキムキのまだいは
自然界でもひょっとしたら
起こりえるかもしれません。

なぜなら
筋肉の大きさを調節している遺伝子
1つだけに変異が入っているからです。

ただし
上述したように
ゲノム編集食品まだいには
人工的な目印となる遺伝子が
残っている可能性があります。

ゲノム編集の過程では
目的とする遺伝子が
確実に変化したかどうかを見分けるために
印となる遺伝子を入れ込むからです。

この印となる遺伝子が
最終的に
取り除かれているかどうかはわかりません。

ゲノム編集食品を表示してほしい
2つ目の理由としては、
ゲノム編集技術で作り出した場合
他の遺伝子の変異も起こしている可能性があります。

ゲノム編集をした技術者本人さえ
全く予期しない変化が起こっている可能性もあるのです。

以上の理由から
ゲノム編集食品にも
表示をしてほしい。

消費者として
選択できるようにしてほしいです。



赤ちゃんがゲノム編集食品を食べても大丈夫?

結論から言うと
残念ながら
「誰にもわかりません。」

長期的にみると
なにかしらの影響が起こるかもしれないですが、
あくまでも
起こる「かもしれない」レベルです。

ゲノム編集の技術の進歩は早く
予期しない変異を起こす確率は
徐々に低くなっています。

次々と技術が改良されて
特異的な変化だけを起こす
ゲノム編集技術が登場しています。

また
目印となる遺伝子も
最終段階で除去することもできます。

このまま
進歩が続けば
ゲノム編集食品と
自然からうまれた突然変異食品は
遺伝子的にも
区別できなくなります。

見た目はもちろん
遺伝子的にも
自然の食品と
区別がつかなくなります。



みそしるが出ていれば
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