最終更新日: 2020.09.6

光免疫療法の効かないガン にも届くようになる.

北海道大学の研究グループが、
光免疫療法のメカニズムを解明しました。

やはり
光免疫療法の細胞障害は
これまでとまったく異なる
新しいメカニズム
でした。

今後、さらになるがん治療にも
応用される可能性があります。

すでに名前も付けちゃいました。
(^-^) 目次をみてね。

光免疫療法メカニズム解明のためのチームは?

北海道大学の
(小川美香子博士ら)と
アメリカの国立がん研究所、
島津製作所、
名古屋大学との共同研究です。



光免疫療法でどうして
ガン細胞が破裂するの?

光免疫療法では
抗体にIR700という
光感受性物質をくっつけます。

抗体は
がんに特異的に
結合するためです。

一方、
光感受性物質は
赤外線を受けて
ガン細胞の膜にダメージを与えるためです。

今回の報告では
光感受性物質が
赤外線を受けてから起こる
「化学構造変化」に着目しました。

抗体-抗原―光感受性物質の複合体が
油になじみやすい構造に変化するのです。

細胞膜は油でできています。

食事から摂取する油は大切!

油どうしは
くっつきやすい性質があります。

シャボン玉を想像すると
わかりやすいかもしれません。

シャボン玉とシャボン玉を
くっつけると
2つのシャボン玉が
1つの
大きなシャボン玉に
一瞬で変わるでしょ。

シャボン玉と
同じ感覚です。

油でできた「細胞膜」と
油になじみやすくなった
「抗体-抗原―光感受性物質の複合体」が
つっくき、
細胞膜の構造が変化します。

その隙間から
細胞外からの水分子が
細胞内へ流入するのです。

すると
細胞内は
ドンドンと水分量が多くなり
バーンと破裂してしまうのです。

光免疫療法で細胞が破裂するメカニズム
北海道大学より引用

図でみてみると、
抗体-抗原―光感受性物質の複合体が
膜にくっつきます。

膜が構造上変化を起こします。

そして
その部分の細胞膜に変形が生じ
そこから水が流入し
細胞が破裂してしまうということです。


わかったからなにかに使えるの?

今回報告された細胞障害メカニズムは
今までのガン化学治療などで使われている
メカニズムとは全く違う新しいものです。

光免疫療法では
抗体-抗原―光感受性物質の複合体を
つかっていますが、
もっと小さい複合体を使うと
より光免疫療法の感受性が
高まる可能性があります。

抗体-抗原―光感受性物質の複合体の中の
「抗体」は
身体で自然に細胞が作り出す分子です。

抗体は身体の隅々にまで
毛細血管・リンパ管経由で運ばれ、
外敵にくっつき
身体を守っています。

ただ、
抗体は
アミノ酸が数百個つながった
比較的大きな分子です。
さらに
この分子が
複数組み合わさって
「抗体」となっています。

「ガン細胞特異的」と
「細胞膜の変形」を
満たす複合体ができれば
大きさは小さければそれだけ
身体中をめぐり
ガン細胞と出会う可能性が高まります。

ガンが完治する可能性が
大幅にアップするということ
です。

その一つが
以前紹介した「ミニ抗体」を利用した方法は
その先駆けですね。

ミニ抗体とは?



光じゃなくてもいいかも

光免疫療法で
細胞(ガン細胞)が
どうして障害されるのかが
わかってきました。

全く新しい光化学反応を
用いたがん細胞の障害のメカニズムが
わかったことで
いろいろなことに応用できます。

工夫をするところも
見えてきました。

ポイントは2つです。


ガン細胞特異的にくっつけば
「抗体」ではなくても良い。


ガン細胞の膜構造を
変化させれれば「光感受性物質」でなくても良い。

将来的には
光感受性物質ではなくても
身体に届きやすい
音や波動みたいな
物質でもいいということです。



波動免疫療法の開発

今回の光免疫療法メカニズムの解明から
光免疫療法の欠点の一つ
「光を照射できない部分の
ガン細胞はたたけない」を
克服することができます。

将来的に
光免疫療法が
もっと効果の高い
「波動免疫療法」に代わると思います。

「波動」とか聞くと少し怪しい印象がありますが、
エビデンスもしっかりとした
免疫療法となるでしょう。

今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

みそしるが出ていれば
一押しお願いします。


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