パーキンソン病やレビー小体病にも免疫療法が少しずつ進んでいます. アルツハイマー病の状況とは違うので臨床試験が遅れてます.


アルツハイマー病では、
抗体医薬「アデュカヌマブ」が
臨床試験の最終段階に進んでいます。

一方、パーキンソン病やレビー小体病では、
抗体医薬は臨床試験の結果報告すらありませんでした。

なぜでしょう?

抗体医薬は、免疫療法の一種です。

免疫療法には、
抗原というターゲットが必要です。

パーキンソン病やレビー小体病では、
ターゲットとなる抗原を
まだ同定しきれてないからです。

正確には、
候補となる異常分子はいくつかあるのですが、
いずれもアルツハイマー病の場合と異なり、
異常分子が細胞の中に蓄積しています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

画像はレビー小体病の脳(記憶を司っている海馬という場所)の
顕微鏡写真です。
茶色が異常な分子(αシヌクレイン)です。
ベタベタと異常に蓄積しています。
一方、
下の正常の方の脳内では
なにもありません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そのため抗体が反応できずに、
効果も期待できなかったのです。

細胞の外に抗原となる異常分子がないと
抗体はうまく働かないと考えられます。

ところが最近
パーキンソン病やレビー小体病において、
従来からターゲット候補の1つであった
「αシヌクレイン」という分子が、
細胞の外に分泌されて、
脳内を伝播しているという

証拠がたくさん出てきました。

シヌクレインが
細胞の外に分泌されているのであれば、
抗体が反応し、
伝播を抑える可能性があります。

今回、
プローテナ(Prothena)社とロッシュ(Roche)が
協力してシヌクレインに対する抗体医薬の
結果(臨床試験フェーズ1b)を
報告しました。

対象は80人のパーキンソン病患者さんです。
1ヶ月に1回
シヌクレインに対する抗体を合計3回静注しました。
その3ヶ月後に、
副作用や血液もしくは脳脊髄液の
シヌクレイン量を計測しました。

今回、抗体薬の量を
0、 0.3、 1、 3、 10ミリグラムパーキログラムの
グループに分けました。

0ミリグラムパーキログラム以外のグループでは、
いずれにおいても濃度依存的に
抗体が脳脊髄液や血清中に認められました。
また、0.3パーセントが中枢神経系に
入り込んでいることが確認されました。

特に目立った副作用もなかったことから
2017年には予定通り、
フェーズ2の臨床試験に進む予定です。

ここからは私の感想です。

この抗体医薬(PRX002)は
異常なシヌクレインを減らすことができるのか。
臨床症状が改善されるのか。
ここが大切。

Prothena社のマウスの実験では
すでにこれらの有効性が確認されているのですが、
ヒトの場合では副作用なしに
有効性が確認されるかどうか結果を待ちましょう

この抗体医薬が有効だった場合には
薬価を低く抑えて、
全世界にいる700万から1000万人の
パーキンソン病患者さん
(レビー小体病患者さんは未知数です。)
の助けになれば理想です。

まずはパーキンソン病およびレビー小体病に対する
免疫療法の第一歩です。

今日の記事はここまで。
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