最終更新日: 2020.09.6

レビー小体型認知症が診断名の候補として挙がっていますか その後の経過に大きく影響します

2019年6月30日に更新しました。

「自律神経失調症」や「うつ」が
いっこうに良くならない方。

「レビー小体型認知症」
診断されにくいということを
ご存知ですか?

なぜでしょうか?

3つの理由から
レビー小体型認知症は
非常に診断されにくい病気のために
最初に門をたたいた診療科では
誤診されている可能性があります。

誤診のために
症状がどんどんと進行してしまった。

処方された薬剤のために
症状がさらに悪化した。

それでは済まされません。

レビー小体型認知症が
診断されにくい3つの理由

初期の症状が
自律神経失調症と鑑別できない。

レビー小体型認知症の
初期症状として
自律神経失調症の症状が
現れることが多いです。

しかも
多彩です。

喉の息苦しさを感じる人。
消化不良を感じる人。
重度の便秘を経験する人。
それぞれ自律神経の
不調から起こっています。

2つ目として

認知症ではない

「レビー小体型認知症」という名前から
判断して認知症が
必ず伴うと考える人が多いのですが、
認知症が起こらない人も
決して珍しくありません。

現在
認知症と言えば
最も頻度の高いのは、
アルツハイマー病です。

アルツハイマー病と診断されるためには、
血液中のβアミロイドなどの
バイオマーカーが既に存在します。
脳の画像診断では
前頭側頭の委縮が現れてきます。

一方、
レビー小体型認知症の場合は、
現在まで
特異なバイオマーカーは
残念ながらまだありません。

シヌクレインというタンパク質が
候補として挙がっていますが、
精度の点で
使えるレベルではありません。

さらにPETやCT
MRIなどの画像診断でも
脳の委縮が
認められないケースが
多々あります。

現在、
レビー小体型認知症の最も
診断精度の高いと言われている
診断方法は、
MIBG心筋シンチです。

しかし
この技術を用いても、
約80-90パーセントの精度です。

しかも
この検査自体はレビー小体型認知症が
疾患の候補として
挙がっていないと
まず、行われません。

さらに、
検査の価格面では
数万円の自己負担を強いられます。

つまり、
経済的で
信頼に足る
レビー小体型認知症の診断技術が
確立していないのです。

3つ目として、

認知度が低い

レビー小体型認知症自体の
認知度が低いため、
うつ症状が最初に出てきた場合
精神科に行きます。
そこで精神科の先生の診断は
「うつ病」
もしくは
「軽い自律神経失調症」となされます。

そして処方される薬は
抗精神薬となります。

ロビン・ウィリアムズは
数々の素敵な映画に出演していました。
うつ病と診断され
治療をしていたのですが
結局、
自殺してしまいました。

症状が
悪化したから?

違うと思います。
うつ病だとおもっていたのに
様々な別の症状があらわれ
落胆したのではないかと思います。

(幻視など)

有名な俳優も「うつ、鬱」だと思われていたのですが、実はレビー小体病でした。

レビー小体型認知症の
症状の1つに幻視があります。
このことを
精神科の先生に話すと、
「統合失調症」と診断される可能性もあります。

内科に行った場合は
軽い自律神経失調症でしょうと言われ、
精神科にまわされることもあります。

つまり
最初に行く診療科によって
適当に診断名を付けられてしまい、
レビー小体型認知症の発見が
非常に遅くなる
もしくは
そのまま誤診されたまま放置されるという
事態になります。

では
対処法としては

どうしたらいいでしょうか?

そのまま放置していては
どんどん進行していきます。

誤った薬を処方されている場合には、
ますます症状が悪化していきます。

まずは自分の症状を、
インターネットで検索する。

もし本人ができない場合には、
誰かに頼んで検索してもらったり
本屋へ行って
関連書籍を探すというのが
良いでしょう。

今は情報を入手することは
簡単です。

お金もほとんどかかりません。

自分で調べてから
精神科、
内科、
脳外科制、
心療内科、
神経内科などに
かかると良いでしょう。

そこで
「わたしはレビー小体病ではないでしょうか?」

この一つの質問をしてください。

その時の担当医の
表情がキョトンとしていたら
レビー小体病を知らない可能性があります。

また
1つの診療科だけでなく
複数の診療科に
通うことをお勧めします。

その際
認知症がなくても
パーキンソン様の不随意運動がなくとも
「神経内科」には
一度は見てもらいましょう。

まとめとして

「うつ」や「自律神経失調症」を
長年患っている人の中に、
実はレビー小体型認知症の人が多数
いると思います。

処方されている薬剤の効きがわるい、
もしくは
薬剤により症状が悪化する人は
出来るだけ早く
セカンドオピニオンを求めて
いまとは違う診療科の扉をたたきましょう。

その瞬間から
あなたの人生がかわりはじめます。

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