最終更新日: 2020.04.10

甘茶は身体のオートファジーを活性化する効果あり 肌や脳神経系への影響は?

京都市にある建仁寺
霊源院では
この時期に
ガクアジサイ 
(Hydrangea macrophylla
var. thunbergii) の変種
甘茶が満開になります。

この庭は
別名
甘茶の庭
「甘露庭、かんろてい」
とも言われます。

無題 ajisai hydrogene 20160624 flowor
 

甘茶ってなに?

ガクアジサイの変種
甘茶の若葉を
乾燥させます。
ティースプーン一杯分
(約1グラム程度)
を急須にいれて
お湯を注いで
3分待てば
甘茶の出来上がり!

しかも
カフェイン無しなので
赤ちゃん・子供も安心して
飲むことができます。

じわじわと
甘みが続く感じ。

ちなみに
「あじさい」を
食べ物に
添えては危険です。
厚生労働省の危険植物リストに載っていました。

以前、
アジサイの葉を
料理に
添えた結果
それをたべて
食中毒が起こっています。
ただ、
原因は
いまでも
よく分からないそうです。

「植物はすごい」より。
著者 田中修

植物はすごい – 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)

甘茶って身体に良いの?

少なくとも
江戸時代の「大和本草」や
「物類品隲」には
甘茶は
「健康に益する」と
記載されています。

また、
俳人
小林一茶は
甘茶を
愛飲し
長寿を保ったこと。
民間的に
甘茶は肌に良いと
伝承されていました。

実際に
ポーラ株式会社さん
皮膚を調べて
老化とともに増える
老廃物を
甘茶が
きれいに掃除する
ことを見つけました。

ここで
「掃除する」役割は
オートファジーです。

甘茶が
身体・細胞に本来
備わっている機能を
活性化するのです。

甘茶は深い

お釈迦さまの
誕生4月8日を祝う
「花まつり」。

お釈迦さまが
産まれた時、
九頭の竜が出現し
天から甘い水を吐いきました。
その水をつかって
おしゃかさまの
はじめてのお風呂
(産湯)にした。
そうです。

この甘い水を
現在は
「甘茶」で代用しているのです。

甘茶の成分

日本特産の生薬(和薬)
主産地は
長野県、
岩手県、
富山県でも
栽培されています。
年間約30トンが
作られています。

甘茶の主な成分は
フィロズルチン
(phyllodulcin)と
ヒドランゲノール
(hydrangenol)
です。

フィロズルチンは
一部
糖と結合しているため
糖質の一種とも考えられます。
ところが
糖質として
吸収はしないので
血糖値を上げません。

糖尿病の方だと
料理の甘味料としても
つかえます。

甘茶を
メタノールで抽出すると、
アレルギーを抑えたり
抗酸化作用も報告されてます。

天然糖質トレハロースと比べて
どうなの?

以前から
トレハロースにもオートファジーを活性化する効果がある
ことをお知らせしてきました。
甘さ的には
トレハロースは
砂糖の半分の甘さです。
一方、
甘茶は
砂糖の数百倍の甘さです。

たしかに
甘いです。

ただ、
脳神経系への影響は
甘茶では報告がありません。
そこで
早速
マウスでトレハロースと
比較してみることにしました。
結果は
後日アップします。

おまけ

甘茶もトレハロースも
天然糖質。

天然糖質を
上手に使って
身体の機能を
整えていきましょう。

糖質制限もいいけど
糖質を上手にとりいれ
身体をスッキリ
保てれば
いいですね。

甘いものは
こころも
ホッと
リラックスするしね。
(^-^)

みんなで一緒に赤ちゃんのような
柔軟な頭・身体を取り戻しましょう。

今日の記事はここまでです。
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